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【市況】ダウ平均は横ばいの一方、ナスダックは堅調に推移=米国株前半

NY株式4日(NY時間14:24)
ダウ平均   32924.48(-77.90 -0.24%)
ナスダック   13140.23(+80.76 +0.62%)
CME日経平均先物 30590(大証終比:+190 +0.62%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばいの一方、ナスダックは堅調に推移している。前日は強い雇用指標が急落のきっかけとなったが、この日発表になった9月のADP雇用統計は雇用者数が予想を大きく下回り、労働市場の鈍化の可能性を示唆した。米国債利回りも下げに転じ、米株式市場もポジティブな反応を示している。

 ただ、前日の急落でダウ平均は年初来の下げに転じた。前日の予想外の求人件数の増加も、いまの株式市場では歓迎されない。典型的な良いニュースは悪いニュースになる状況。

 一部のアナリストからは、「FRBのタカ派姿勢が強まるとの見方が米10年債利回りを5%に向かわせ、リスク資産に対する世界的な需要は引き続き低迷している。そのような中で前日の予想外に強い雇用指標はパニックを引き起こした」との指摘も出ている。

 「FRBは高金利を長く続けるだけでなく、最終的には追加利上げを余儀なくされるだろう。残念ながら、世界の金融市場にとっては悲惨なシナリオである」とも述べた。

 きょうはエネルギー株の下げが目立っている。原油相場が大幅安となっており、WTIが一時84ドル台前半まで急落する中で、エネルギー株も利益確定売りが先行している。サウジとロシアが年内まで生産抑制を継続すると再確認しているものの、世界的な金融市場の大幅下落を受けて、原油相場も圧力を受け続けている。世界的な金利先高観に拍車がかかっており、市場全体のセンチメントが悪化しているため、原油価格の上昇も止まっている。

エクソンモービル<XOM> 110.74(-5.10 -4.40%)
シェブロン<CVX> 161.88(-5.05 -3.03%)
SLB<SLB> 55.61(-3.00 -5.12%)
オキシデンタル<OXY> 59.57(-2.90 -4.63%)
マラソン・オイル<MRO> 24.12(-1.57 -6.09%)
ハリバートン<HAL> 38.25(-1.81 -4.52%)

アップル<AAPL> 172.48(+0.08 +0.05%)
マイクロソフト<MSFT> 316.55(+3.16 +1.01%)
アマゾン<AMZN> 125.95(+1.23 +0.99%)
アルファベットC<GOOG> 135.31(+2.01 +1.51%)
テスラ<TSLA> 257.27(+10.74 +4.36%)
メタ・プラットフォームズ<META> 304.22(+3.28 +1.09%)
AMD<AMD> 101.94(+1.86 +1.86%)
エヌビディア<NVDA> 435.00(-0.17 -0.04%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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