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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日続落、欧米金利高でリスク回避の売り優勢 (10月3日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  31607.97
高値  31607.97(09:00)
安値  31157.40(14:07)
大引け 31237.94(前日比 -521.94 、 -1.64% )

売買高  16億3126万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆7181億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は521円安と急落、約4ヵ月ぶり安値に沈む
 2.欧州や米国の金利上昇を嫌気しリスク回避ムード
 3.アジア市場で香港株など売り込まれ市場心理悪化
 4.東証グロース市場は9ヵ月ぶりに年初来安値を更新
 5.33業種すべて安く、個別も全体の9割の銘柄が下落

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比74ドル安と続落した。米金融引き締め長期化を巡る懸念から売りが優勢となった。

 東京市場では、リスクオフ一色の地合いとなり日経平均株価は続急落。500円を超える下げで約4ヵ月ぶりの安値をつけた。

 3日の東京市場は、リスク回避ムードが強く、朝方から主力株をはじめ広範囲に売りが広がった。前日の欧州株市場が各国の金利上昇を嫌気して全面安となったほか、米国株市場でも米10年債利回り上昇を背景にNYダウが続落、東京市場にもこの流れが波及する格好となった。アジア株市場で香港株が大きく売り込まれていることなどを横目に、東京市場でも見送りムードが強まり、為替の円安進行もあまり好感されず押し目買いの動きはまばらだった。東証グロース市場が9ヵ月ぶりに新安値に売られるなどグロース株への売り圧力が強まる一方、株価指標の割安なバリュー株にも利益確定の動きが相次いだ。業種別では33業種すべてが安くなり、個別株も値下がり銘柄数は1660あまりに達し、プライム市場全体の9割が下落する全面安商状となっている。

 個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が安く、キーエンス<6861>も売られた。トヨタ自動車<7203>も軟調。三菱商事<8058>、INPEX<1605>など資源関連の下げが目立つ。三菱重工業<7011>が値を下げ、日本製鉄<5401>も売りが優勢だった。イー・ガーディアン<6050>、インフォマート<2492>などが急落、ネクステージ<3186>が大幅安、レノバ<9519>なども大きく水準を切り下げた。
 半面、リクルートホールディングス<6098>、任天堂<7974>、ソニーグループ<6758>が底堅さを発揮、ケーヨー<8168>がストップ高に買われ、リズム<7769>、富士ソフト<9749>、ブロードリーフ<3673>なども値を飛ばした。さくらインターネット<3778>は商いを膨らませ大幅高となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソニーG <6758>、リクルート <6098>、キッコマン <2801>、任天堂 <7974>、イオン <8267>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約6円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、ダイキン <6367>、京セラ <6971>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約117円。

 東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)情報・通信業、(2)食料品、(3)その他製品、(4)小売業、(5)海運業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△さくらネット <3778> [東証P]
 「ガバメントクラウド」に参入方針と伝わる。
△弁護士COM <6027> [東証G]
 「判例秘書」を提供するLICを子会社化。
△タカトリ <6338> [東証S]
 パワー半導体向けSiC材料切断加工装置の大口受注を獲得。
△アクセスHD <7042> [東証S]
 プロネクサス <7893> と業務提携。
△ゼンショHD <7550> [東証P]
 すき家の9月既存店売上高が31ヵ月続前年上回る。
△サイゼリヤ <7581> [東証P]
 9月既存店売上高が23ヵ月連続で前年上回る。
△ハンズマン <7636> [東証S]
 「松原店を開店」との報道。
△セルシード <7776> [東証G]
 厚労省による再生医療等製品製造業許可を更新。
△しまむら <8227> [東証P]
 猛暑対応商品が好調で8月中間期は一転営業増益で着地。
△マイクロ波 <9227> [東証G]
 透明導電フィルムを開発。

▼ネクステージ <3186> [東証P]
 来客数減で今期は一転最終減益の見通し。
▼AB&C <9251> [東証G]
 既存株主による株式売り出しで需給悪化を警戒。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ケーヨー <8168>、(2)リズム <7769>、(3)富士ソフト <9749>、(4)さくらネット <3778>、(5)ブロドリーフ <3673>、(6)ベース <4481>、(7)ランドコンピ <3924>、(8)広済堂HD <7868>、(9)東和薬品 <4553>、(10)日東紡 <3110>。
 値下がり率上位10傑は(1)イーガーディ <6050>、(2)インフォMT <2492>、(3)NISSO <9332>、(4)ライトオン <7445>、(5)瑞光 <6279>、(6)象印 <7965>、(7)ネクステージ <3186>、(8)富士石油 <5017>、(9)レノバ <9519>、(10)板硝子 <5202>。

【大引け】

 日経平均は前日比521.94円(1.64%)安の3万1237.94円。TOPIXは前日比38.97(1.68%)安の2275.47。出来高は概算で16億3126万株。東証プライムの値上がり銘柄数は159、値下がり銘柄数は1663となった。東証マザーズ指数は697.97ポイント(19.06ポイント安)。

[2023年10月3日]


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