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【材料】マイクロンが決算受け下落 業界全体の不振が依然重くのしかかっていることを示唆=米国株個別

(NY時間09:36)
マイクロン<MU> 64.63(-3.59 -5.26%)

 マイクロン・テクノロジー<MU>が下落。前日引け後に6-8月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほどは膨らまなかった。

 ただ、株価はネガティブな反応。第1四半期のガイダンスで1株損益の赤字見通しが予想以上の拡大を見込んだほか、粗利益率もプラス予想に対してマイナスを見込んだ。業界の不振が依然として重くのしかかっていることを示し、投資家の楽観論が時期尚早の可能性を示唆している。

 同社のメヘロトラCEOは「人工知能(AI)がデータセンターから裾野まで普及するにつれて、2025年には業界のアドレス可能な総市場の売上高は過去最高を記録することを期待している。今年の業績は、需要増加と規律ある供給によって2024年の回復期待が具体化する中で、われわれを有利に位置づけるものだ」と述べた。

 アナリストは「見通しが予想を若干下回る内容で、供給過剰はなお続くものの、状況は改善しつつある。ただ、同社は非常に規律正しい企業ではあるが、業界全体としてゴルディロックス・シナリオが実現するとは思えない。価格は改善しているものの、構造的な不均衡はなお残っている」と述べた。

(6-8月・第4四半期)
・1株損益(調整後):-1.07ドル(予想:-1.48ドル)
・売上高:40.1億ドル(予想:39.3億ドル)
・粗利益率(調整後):-9.1%(予想:-10.2%)
・営業キャッシュフロー:2.49億ドル(予想:11.7億ドル)

(9-11月・第1四半期見通し)
・1株損益(調整後):-1.00~-1.14ドル(予想:-0.96ドル)
・売上高:42~46億ドル(予想:42.1億ドル)
・粗利益率(調整後):-2~-6%(予想:+0.66%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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