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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~相対的にバリュー株に優位の状況は継続~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■相対的にバリュー株に優位の状況は継続
■大木ヘルスHD、1Q営業利益 2.2%増 2.46億円
■前場の注目材料:DMG森精機、米で金属AM機を生産、部材9割を現地調達


■相対的にバリュー株に優位の状況は継続

22日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。21日の米国市場はNYダウが370ドル安、ナスダックは245ポイント安だった。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが除外されなかったことや、さらに週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の底堅さが示されたため、追加利上げを警戒した売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比380円安の32030円。円相場は1ドル147円50銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで25日、75日線を明確に下放れ、32000円で取引を終えている。朝方は裁定解消売りなどインデックスに絡んだ売買の影響を受けやすく、日経平均についても25日線を割り込み、9月半ばの直近安値を下回ってくる可能性がある。ダブルボトム形成から売り一巡後は下げ渋る動きも期待されそうだが、日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、前場は様子見姿勢を強めそうだ。

金融政策決定会合の結果は午後に判明するとみられるが、通常はお昼ごろには発表されるため、後場はアク抜け的な動きが意識されやすい。ただし、発表が後ずれするようだと政策変更への思惑につながるため、先物主導での荒い値動きに向かわせやすいだろう。9月半ばの直近安値を下回ってくるようだと、売り仕掛け的な動きにもつながりそうであり、押し目待ち狙いの買い意欲は限られよう。

物色の流れとしては、相対的にバリュー株に優位の状況は継続するとみておきたい。また、ロシアはガソリンとディーゼル油の輸出を一時的に禁止すると報じられている。需給がひっ迫する世界の燃料市場に対する圧力も強めそうであり、資源株への手掛かり材料になりそうだ。そのほか、日銀の政策変更への思惑から、金融株への買い意欲も強そうだ。


■大木ヘルスHD、1Q営業利益 2.2%増 2.46億円

大木ヘルスHD<3417>が発表した、2024年3月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比10.4%増の814.16億円、営業利益が同2.2%増の2.46億円だった。風邪薬や解熱鎮痛剤等の医薬品や健康食品・化粧品等の商材が前年を上回った。


■前場の注目材料

・活発な自社株買い
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続


・DMG森精機<6141>米で金属AM機を生産、部材9割を現地調達
・ニデック<6594>欧で旋盤買収検討、TAKISAWAと協議
・ミネベア<6479>東芝買収に参画、100億円出資
・日野自<7205>CJPTに来月めど復帰、自工会会長「脱炭素化に力必要」
・日立建機<6305>来月新組織、建設現場のゼロエミ加速
・武蔵精密<7220>台湾デルタ電子などと、インドに合弁、電動2輪駆動ユニット製販
・ホンダ<7267>オンラインで中古車販売、検索サイト刷新
・ブラザー工業<6448>小型MC専用ワーク搬送システム投入、中小の自動化ハードル軽減
・東陽テクニカ<8151>新R&D拠点を公開、次世代モビリティーに注力
・ADEKA<4401>抗寄生虫剤、新動物薬、30年事業化
・鹿島<1812>物流施設に参入、不動産開発拡充、来秋にも第1弾
・日本製鉄<5401>グリーン鋼材供給、側島製缶に初、スズ不使用
・中部電力<9502>グループ会社のJERA、英VBに出資、CO2回収・水素貯蔵加速
・石油資源開発<1662>CCS実用化に向け秋田県能代沖で弾性波探査
・東ソー<4042>PE樹脂値上げ、キロ20円以上


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・日銀金融政策決定会合(最終日)
・08:30 8月全国消費者物価指数(生鮮食品除く)(前年比予想:+3.0%、7月:+3.1%)

<海外>
・07:45 NZ・8月貿易収支(7月:-11.07億NZドル)
《ST》

 提供:フィスコ

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