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【市況】8月の米中古住宅販売件数は7カ月ぶりの低水準

 日本時間23時に8月の米中古住宅販売件数が発表され、年率換算で404万件と7カ月ぶりの水準に低下し、予想の412万件も下回った。

 米中古住宅市場は在庫不足と高金利が重しとなり、閉塞した状況が続いている。高金利のため低金利時代に購入した住宅保有者からの買い替え需要が低下し、市場への出物が極端に少なくなっている。価格も記録的な水準に上昇する中で、購入希望者は新築に向かうか、購入を断念している状況。

 今回は、前回が急激に減少していたことから、その反動が出ると見込まれていたが、8月も米住宅ローン金利30年物は7%台で推移する中で、予想外の減少となった。

 発表元の全米不動産業者協会(NAR)によると、2019年8月以降、価格は46%上昇している。住宅価格の上昇を緩やかにするには、供給が実質的に倍増する必要があると述べた。

 NARによると、売りに出された住宅の72%が1カ月以内に売りに出され、8月の平均売り出し日数は20日と7月と変わらなかった。

*米中古住宅販売件数(8月)23:00
結果 404万件
予想 412万件 前回 407万件(年率換算)
中間価格 40.71万ドル(40.57万ドル) 
在庫 3.3ヵ月分(3.3ヵ月分)
()は前回値

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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