【市況】NY株式:NYダウは6ドル高、FOMC控え調整色強まる
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は小幅反発。ダウ平均は6.06ドル高の34,624.30ドル、ナスダックは1.90ポイント高の13,710.24で取引を終了した。
連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた調整に、寄り付き後、まちまち。原油高に加えて、9月住宅市場指数が予想以上に低下するなど成長減速懸念も強まり、一時下落に転じた。ただ、長期金利が低下に転じたため、下落も限定的となり、終盤にかけて、プラス圏を回復。ただ、FOMC待ちで様子見気配が強く、さらに、先週末に続き今週末もユダヤ教の祭日を控え参加者も限定的で動意が乏しく、上値も抑制され小幅高で終了した。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器や保険が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落。
エネルギー会社のマラソンオイル(MPC)、石油化学メーカーのエクソンモービル(XOM)、再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)は原油高に連れた収益増期待にそれぞれ上昇した。食品配達サービス会社のドアダッシュ(DASH)はアナリストの投資判断引上げで上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は新製品の予約を複数国で開始したが、新型アイフォーン15のプロマックスの配送の遅れが報じられており、受注の強さを示すとの楽観的な見方に上昇した。
一方、スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)はアナリストの目標株価引き下げで下落。消費財メーカーのクロロックス(CLX)は8月に大規模なサイバー攻撃の対象となり、一部業務が妨害され7-9月期決算の業績に重大な影響が生じる見通しを当局に報告したことが明らかになり、下落した。製薬会社のファイザー(PFE)は最高財務責任者(CFO)が当局承認の改良版新型コロナワクチンを巡り低い需要予想を示し、売られた。バイオのモデルナ(MRNA)も下落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。
イエレン財務長官はメディアインタビューで、政府機関閉鎖が経済に影響を与える可能性がある、と警告した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ