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【市況】9月のミシガン大消費者信頼感指数は予想を下回る 物価上昇の鈍化に確信強める

 日本時間23時に発表になった9月調査分のミシガン大消費者信頼感指数の速報値は67.7と予想を下回った。また、インフレ期待が予想以上に鈍化し、1年先のインフレ期待は3.1%まで低下した。FRBにとては心強い内容。

 インフレ期待は後退しているものの、物価上昇圧力緩和への道のりは険しく、多くの米国人が生活苦にあえいでいる。労働者の賃金上昇率はようやくインフレ率を上回り始めたものの、所得の増加ペースは減速しており、購買力は弱まっている模様。

 さらに、米消費者は特にガソリン価格に敏感で、ガソリン価格は7月に上昇を始め、それ以来高止まりしている。今週初めに発表されたレポートによると、8月の米消費者物価は前月比で1年以上ぶりの大幅上昇となり、その半分以上がガソリン価格の上昇によるものだった。

 消費者心理はインフレと経済に関するネガティブなニュースを多く耳にしたことにより、先月より悪化。しかし、回答者は物価上昇が鈍化傾向にあるとの確信を強めている。「消費者はインフレの減速が止まっていることに注目している」と調査責任者のシュー氏は声明で述べた。しかし、消費者は全体的なインフレ率の鈍化が再開することを期待している。

*ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(9月)23:00
結果 67.7
予想 69.3 前回 69.5
*1年先のインフレ期待
結果 3.1%
予想 3.5% 前回 3.5%
*5-10年先のインフレ期待
結果 2.7%
予想 3.0% 前回 3.0%

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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