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【材料】米自動車は前例のない同時ストに突入 ただ、自動車株は買い戻される=米国株個別

 全米自動車労組(UAW)とのビックスリーとの労使協議が前日の現地時間深夜に交渉期限を迎えたが、双方の溝は埋まらず、前例のないビックスリー同時のストライキに突入した。

 深夜に締め切りが過ぎた後、SUV「ブロンコ」を製造するミシガン州のフォード工場、シボレー・コロラド・ピックアップを組み立てるミズーリ州のGM工場、そして、ジープ・ラングラーSUVを製造するオハイオ州のステランティスNV工場から労働者たちは立ち去った。労働組合と自動車メーカーは数週間の協議を経てもなお隔たりが大きい。

 今回のストはUAWのストライキ基金への影響を最小限に抑えながら、収益性の高い車両の生産を計画的に削減することを目的としている。組合側は交渉の進展次第でストライキ場所を追加するとも述べた。

 UAWのフェイン会長は前日遅くに「今夜、われわれの歴史上初めて、ビッグスリー3社すべてを同時にストライキする」と述べた。

 ただ、自動車株は取引開始直後は売られたものの、直ぐに買戻しが入りプラスに転じている。ある程度、事前に想定されていたことでもあり、材料出尽くし感が出ているのかもしれない。

(NY時間10:03)
GM<GM> 34.24(+0.58 +1.73%)
フォード<F> 12.72(+0.10 +0.79%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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