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【市況】8月の米CPI、FRBの追加利上げの可能性を残す内容

 日本時間21時半に発表になった8月の米消費者物価指数(CPI)で基調インフレが予想を上回るペースで推移し、FRBの追加利上げの可能性を残す結果となった。

 米労働局が発表したデータによると、食品とエネルギーを除いたコア指数は前月で0.3%上昇し、2月以来の加速となった。前年比では4.3%の上昇。

 食品とエネルギーを含んだ総合指数は前月比で0.6%上昇し、過去1年以上で最も高い伸びとなった。エネルギー価格の上昇が反映され、総合指数の上昇分の半分以上はガソリン価格の上昇だった。また、パウエル議長が注目しているスーパーコア(住居費を除くサービス業)も計算値で前月比0.4%の上昇となっている。

 全体的には予想よりも高めの内容で、短期金融市場でのFRBの利上げ期待は、来週のFOMCの据え置き観測に変化はないものの、11月の追加利上げ期待を上昇させている。

*米消費者物価指数(8月)21:30
結果 0.6%
予想 0.4% 前回 0.2%(前月比)
結果 3.7%
予想 3.6% 前回 3.2%(前年比)
結果 0.3%
予想 0.1% 前回 0.2%(コア・前月比)
結果 4.3%
予想 4.3% 前回 4.7%(コア・前年比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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