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【市況】株価指数先物【寄り前】 3万3000円固めから8月高値を意識


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 33070 +100 (+0.30%)
TOPIX先物 2380.5 +5.5 (+0.23%)
シカゴ日経平均先物 33110 +140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 5日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。サウジアラビアがこれまでの日量100万バレルの自主減産を年末まで延長すると発表した。ロシアも原油輸出の削減を同じ期間継続するなど、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の主要メンバーによるこれらの動きを受けてNY原油先物相場が上昇するなか、インフレ圧力が再び高まるとの警戒感が広がった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、ソフトウエア・サービス、エネルギーが上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、運輸、素材が下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比140円高の3万3110円だった。日経225先物(9月限)は日中比40円安の3万2930円で始まり、開始直後に3万2830円まで売られた。しかし、その後はロング優勢の流れから上昇に転じ、米国市場の取引開始直後には節目の3万3000円を回復。3万3000円を固める動きが続くなか、一時3万3170円まで買われる場面が見られた。終盤はポジション調整から上げ幅を縮めたものの、3万3070円と節目の3万3000円をキープしてナイトセッションの取引を終えた。

 祝日明けの米国市場の下げが重荷となるものの、NYダウは25日移動平均線に上値を抑えられる形状であり、ある程度は想定されていた調整と考えられる。また、ナスダックは1万4000ポイント水準での底堅い値動きだったこともあり、慎重姿勢が強まる展開にはならないだろう。反対に日経225先物は3万3000円を上回ってナイトセッションを終えたこともあり、先高期待は高まりやすいと考えられる。

 まずは3万3000円固めの動きとなろうが、オプション権利行使価格の3万2875円辺りまでは、押し目狙いのロングでの対応に向かわせよう。ナイトセッションでボリンジャーバンドの+2σ(3万3100円辺り)を捉えてきたこともあり、強弱感は対立しやすい。しかし、週末に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、レンジの切り上げに伴ってヘッジ対応の動きが指数を押し上げる展開が見込まれる。

 限月交代に伴うロールオーバーが中心のため、積極的に仕掛けてくる流れにはならないだろうが、ヘッジ対応によってショートカバーを誘い込む可能性はありそうだ。+2σを上回ってくるようだと、8月1日に付けた3万3470円が射程に入ってくるため、膠着感が強まる局面でも、ショートは避けておきたい。

 VIX指数は14.01に上昇した。自律反発の範囲内であり、75日移動平均線が位置する14.88や25日線の15.66辺りを捉えてくるまでは、リスク回避姿勢を強めてくる流れにはならないだろう。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.88倍に上昇した。ただし、前日のレンジ内での推移であり、NTショートを巻き戻す動きは強まっていない。メジャーSQを控えて、スプレッドを狙ったトレードはSQ通過後になりそうだ。

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