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【材料】エヌビディアはきょうも上値重い展開 ただ、バリュエーションはより合理的になっているとの指摘も=米国株個別

 きょうのエヌビディア<NVDA>は取引開始直後は売買が交錯していたものの、次第に売りに押され、きょうも上値の重い展開となっている。今年の同社株は急騰し、株式市場全体を押し上げ、S&P500とナスダックを上昇させた。ただ、先週の決算は予想を上回る強い内容ではあったものの、株価は冴えない反応が続いている。市場からは、現在の同社株の値動きはこの先の市場の動きを暗示しているといった声も聞かれる。

 同社株は今年に入って250%超上昇しているが、最新の決算は強い内容だったものの、既に好パフォーマンスを織り込み過ぎているとの指摘も出ている。しかし、その一方で、バリュエーションはより合理的になっているとの指摘も出ている。

 最新の決算が非常に好調だったことから、アナリストが1株利益の見通しを大幅に引き上げており、予想ベースの株価収益率(PER)が急速に魅力的に見えるようになっているという。7月末時点では1株利益のアナリストのコンセンサスは、24年度が7.95ドル、25年度が11.53ドルだったが、先週末時点では24年度が10.60ドル、25年度が16.51ドルにそれぞれ上昇している。

 その結果、予想ベースのPERは分母が遥かに高くなったために大幅に低下し、結果として、株価は割安に見えるようになっているという。金曜日時点の予想ベースのPERは33.8倍で、決算前の43倍超から大幅に低下し、年初の1月5日以来の低水準となっているという。

(NY時間09:58)
エヌビディア<NVDA> 454.00(-6.18 -1.34%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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