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【市況】ダウ平均は反発 エヌビディアの決算控えIT・ハイテク株への買い強まる=米国株前半

NY株式23日(NY時間13:34)
ダウ平均   34521.90(+233.07 +0.68%)
ナスダック   13743.56(+237.69 +1.76%)
CME日経平均先物 32000(大証終比:+30 +0.09%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反発しているほか、IT・ハイテク株への買いが強まっており、ナスダックは大幅高となっている。この日発表の米欧の企業景況感指標が弱い内容となったことで、景気の先行きへの不安感を強めている。しかし、米株式市場はFRBのタカ派期待への緩和と、米国債利回り低下に後押しされている模様。

 本日は引け後にエヌビディア<NVDA>の決算が予定されており、その内容を期待している雰囲気も強い。エヌビディアの株価は前日に下落したが、それでも株価は今年に入って3倍超以上しており、S&P500の構成銘柄の中では断トツの上昇率となっている。エヌビディアの5-7月(第2四半期)決算については、売上高は65%増が予想されており、AIサービス向けのチップ需要が旺盛でデータセンター部門での大幅な増収が期待されている。ガイダンスでも強気な見通しが示されると見込まれているようだ。

 アナリストからは「同社とAIサプライチェーン全体に対する市場の期待は明らかに高まっており、AIサーバーの上向きのモメンタムは引き続き市場の期待を超えると予想している」との見方も出ている。ただ、その一方で「同社株には明らかに下値警戒感が出ている。もし、決算が期待外れに終われば、影響はセクター全体に広がるだろう」との声も聞かれる。

 今週のもう一つの重要イベントに金曜日のパウエルFRB議長の講演がある。市場の見方に変化は出ていない。前回のFOMC議事録で、委員の大半がインフレが鈍化しない可能性を懸念し、利上げ継続が必要になり得るとの見解を示していた。議長の講演も、利上げ終了は接近しているものの、あと若干の追加利上げと、その後の高水準での金利維持の可能性を示唆するタカ派なトーンの内容が期待されている。トーンの程度次第では米株式市場も敏感に反応する可能性も留意される。

 スポーツ用品販売のフット・ロッカー<FL>が決算を受け大幅安。既存店売上高が予想以上の減収となったほか、見通しも下方修正した。配当の一時停止も発表。前日は同業のディックス・スポーティング<DKS>も冴えない決算を発表していたが、スポーツ用品業界は米国での裁量消費の減退に苦戦を強いられているようだ。これを受けて前日同様にナイキ<NKE>も続落。

フットロッカー<FL> 16.34(-6.87 -29.59%)

アップル<AAPL> 181.36(+4.13 +2.33%)
マイクロソフト<MSFT> 328.99(+6.53 +2.02%)
アマゾン<AMZN> 135.88(+1.63 +1.21%)
アルファベットC<GOOG> 133.73(+4.04 +3.12%)
テスラ<TSLA> 237.18(+3.99 +1.71%)
メタ・プラットフォームズ<META> 296.12(+8.52 +2.96%)
AMD<AMD> 108.48(+2.82 +2.67%)
エヌビディア<NVDA> 468.61(+11.93 +2.61%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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