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【市況】株価指数先物【引け後】 リバランスの動きが強まる


大阪9月限
日経225先物 31920 +420 (+1.33%)
TOPIX先物 2267.5 +28.5 (+1.27%)

 日経225先物(9月限)は前日比420円高の3万1920円で取引を終了。寄り付きは3万1800円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1800円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き後に3万1890円まで買われた後は前場中盤にかけて軟化し、3万1680円まで上げ幅を縮めた。しかし、小幅な上昇で始まった香港ハンセン指数が上げ幅を広げるなか、前場終盤にかけてショートカバーが入り、寄り付き水準まで切り返した。ランチタイムでは3万1750円~3万1820円辺りでの保ち合いを継続。後場も3万1800円を挟んで推移するなか、終盤にかけてレンジを上放れ、現物の引け後には3万1920円まで買われており、日中の高値で取引を終えた。

 日経平均株価は米国でのエヌビディア<NVDA>主導によるハイテク株高の流れを引き継ぐ形で、アドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が牽引する格好となった。ただし、東証プライムの7割超の銘柄が上昇しており、円安を背景にトヨタ自動車<7203> [東証P]など輸出関連株の強さも目立つなど、TOPIX型の買いも目立っていた。

 そのため、NT倍率は先物中心限月で14.07倍と小幅な上昇にとどまっている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が牽引するなか14.13倍まで上昇し、14.11倍に位置する200日移動平均線を上回る場面も見られた。しかし、朝高後はNTロングが強まらず、NTショート優勢のなかで下向きのトレンドを継続している。

 なお、グローベックス米株先物は小幅ではあるが、相対的にナスダック100先物の強さが目立っている。また、ハンセン指数は年初来安値を更新した後は1%を超える上昇で推移しており、投資家心理を支えることが期待される。米長期金利が時間外で低下しているほか、為替市場では1ドル=145円60銭台と円高に振れており、カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控えるなか、ハイテク株の買い戻しなどリバランスが強まる展開を意識させそうだ。

 日経225先物は終盤にかけての上昇でオプション権利行使価格の3万1875円を上回り、ナイトセッションでは一時3万1970円まで買われている。足もとで3万2030円まで切り上がってきた75日線を捉えてくるようだと、ショートカバーを誘う流れに向かわせよう。商いが膨らみづらい需給状況ではあるが、インデックスに絡んだ商いが入ることによって、トレンドは強まりやすい。75日線水準では強弱感は対立しやすいものの、目先的にはショートは避けておきたいところだ。

 手口面では、日経225先物はJPモルガン証券が1027枚、野村証券が676枚、シティグループ証券が440枚、三菱UFJ証券が352枚、UBS証券が248枚の買い越しに対して、ソシエテジェネラル証券が641枚、ゴールドマン証券が584枚、BNPパリバ証券が457枚、SMBC日興証券が400枚、バークレイズ証券が296枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、JPモルガン証券が1584枚、シティグループ証券が419枚、BNPパリバ証券が297枚、ドイツ証券が278枚、みずほ証券が106枚の買い越しに対して、ゴールドマン証券が680枚、バークレイズ証券が668枚、ソシエテジェネラル証券が611枚、モルガンMUFG証券が308枚、ABNクリアリン証券が293枚の売り越しだった。

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