【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Aバランス、東和薬品、住友理工
Aバランス <日足> 「株探」多機能チャートより
T&K TOKA<4636>がカイ気配スタート。同社に対し米投資ファンドのベインキャピタルが1株1400円で、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。全株式を取得し、非公開化を目指す。株価はTOB価格にサヤ寄せする展開となっている。買付予定数は2278万6353株で、下限は1517万600株。上限は設定しない。2024年1月上旬をメドにTOBの開始を目指す。T&KはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。同社はベインキャピタルからの経営支援をもとに、企業価値の最大化に努める方針。東京証券取引所は17日、同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
■Abalance <3856> 6,920円 +1,000 円 (+16.9%) ストップ高 11:30現在
Abalance<3856>がストップ高。17日の取引終了後、23年6月期の決算を18日に発表すると開示した。同社は14日、同日に予定していた決算発表について、決算数値の確定に時間を要しているとし、21日に延期する予定だと発表。これを受けて株価には強い下押し圧力が掛かった。今回、予定よりも前倒しをして決算を開示する方針を示したことが、買い戻しを誘う契機となったようだ。
■東和薬品 <4553> 2,443円 +152 円 (+6.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
東和薬品<4553>が3連騰し連日の年初来高値更新となっている。きょう付の日本経済新聞朝刊で「新薬と同じ成分で安価なジェネリック医薬品(後発薬)について、厚生労働省は金額ベースの普及目標を新設する」と報じられており、ジェネリックで国内2強の一角である同社に買いが入っている。記事によると後発薬の普及に関しては、政府目標の「シェア80%」を達成しつつあるものの、金額ベースでは普及の効果が見えていないことから、後発薬の活用による医療費の抑制を可視化するのが狙いという。金額ベースでの数値目標が設定されることで、更なる後発薬の普及拡大による恩恵が期待されており、2強のもう一角であるサワイグループホールディングス<4887>も高い。
■住友理工 <5191> 971円 +52 円 (+5.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
住友理工<5191>が全体軟調地合いのなか逆行高。8月2日高値(968円)を上回り年初来高値を更新した。同社は住友電工系の自動車用防振ゴム世界大手。1日に発表した4~6月期決算は経済回復や主要顧客の生産台数増加、円安の影響により、大幅増収・最終黒字転換で着地。決算とあわせ、24年3月期通期見通しの上方修正も発表した。好業績見通しを受けて株価の上昇圧力が強まるなか、きょうは東海東京調査センターの格上げを手掛かりに上昇している。
■PAコンサル <4071> 2,603円 +104 円 (+4.2%) 11:30現在
プラスアルファ・コンサルティング<4071>が続急伸した。18日、人事情報管理システム「タレントパレット」に関し、ヘルスケア管理機能を強化したと発表。同システムの導入企業の拡大への期待が膨らんだようだ。株価は16日に年初来安値をつけていたとあって、値ごろ感に着目した買いも集まった。一般健診データに加えて、有機溶剤や特定化学物質など10種類の特殊健診のデータ管理と労働基準監督署への報告用集計に対応できるようにした。
■住友金属鉱山 <5713> 4,349円 +42 円 (+1.0%) 11:30現在
住友金属鉱山<5713>が5日ぶりに反発した。国際指標とされるロンドン金属取引所(LME)で17日、銅3カ月先物が上昇した。直近で銅相場は下落基調が掛かっていたが、底入れの兆しを示した格好となった。住友鉱は同日に年初来安値をつけていたこともあり、銅相場の回復期待を背景に、見直し買いが入ったようだ。UACJ<5741>やDOWAホールディングス<5714>も堅調に推移している。中国景気の先行きが懸念されるなかにあって、中国当局が人民元の急激な変動を防ぐために、国有銀行に対して市場への介入強化を指示したと前日に伝わった。中国での景気刺激策への期待も市場の一部では根強いようだ。また前日には銅生産世界最大手のチリ銅公団を巡り、コスト上昇や債務増大により債務超過に陥るリスクがあることが、チリの業界団体の報告書で明らかになったとも一部で報じられた。
■積水化学工業 <4204> 2,194円 +15 円 (+0.7%) 11:30現在
積水化学工業<4204>が3日ぶりに反発した。18日付の日本経済新聞朝刊が、「積水化学工業は2030年までに次世代の太陽電池『ペロブスカイト型』の量産に乗り出す」と報じ、支援材料となった。報道によると、同社は100億円以上を投じて製造設備を新設し、強みの耐久性を生かして屋外での需要を開拓する。
■INPEX <1605> 1,967円 +11 円 (+0.6%) 11:30現在
INPEX<1605>やENEOSホールディングス<5020>が高い。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月限が前日比1.01ドル高の1バレル=80.39ドルと上昇した。中国による景気刺激策に対する期待が膨らんだことが原油の買い要因となった。また、米エネルギー情報局(EIA)が16日に発表した原油在庫が減少し需給改善に対する期待が浮上していることも、引き続き原油の下値を支える要因となっている。
■シップHD <3360> 2,417円 +8 円 (+0.3%) 11:30現在
シップヘルスケアホールディングス<3360>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「病院のコストを1~2割削減できるシステムを開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、医療用資材の使用データを分析し、代替品の提案など改善シミュレーションを提示するという。国内の病院の7割は実質的に赤字とされていることから、経営改善に貢献するツールへの期待感が買いにつながっているようだ。
■JDSC <4418> 893円 +150 円 (+20.2%) ストップ高 11:30現在
JDSC<4418>が急騰。17日の取引終了後、ダイレクトメール(DM)の発送代行を手掛けるメールカスタマーセンター(東京都港区)を連結子会社化すると発表。収益貢献を期待した買いが膨らんでいる。JDSCのDM最適化AI「response insight(レスポンスインサイト)」との事業シナジーを見込む。メールカスタマーセンターの株式取得費用は22億1750万円。買収に伴う24年6月期連結業績への影響額(のれん償却費を考慮しない暫定値)は、売上高で140億円程度、営業利益で1億5000万円程度の増加要因になるという。現在の今期業績予想は買収の影響を考慮していない。
■エーアイ <4388> 1,065円 +150 円 (+16.4%) ストップ高 11:30現在
エーアイ<4388>が急反発している。同社は17日取引終了後、中国のアイフライテックと協業契約を締結したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。この契約は、第19回世界陸上競技選手権大会(ハンガリー・ブタペスト)のオフィシャルイベントサプライヤーであるアイフライテックに日本語音声合成エンジン「AITalk」の提供などを実施するもので、今後アイフライテックの提供する製品・サービスで活用される見込みだという。
■ヘッドウォータース <4011> 8,780円 +1,090 円 (+14.2%) 11:30現在
ヘッドウォータース<4011>は全般地合い悪のなか投資資金の攻勢が加速。前日はリバウンド狙いの買いが集中し1000円高はストップ高に買われる人気となったが、きょうも目先筋の売りを吸収し、カイ気配で水準を切り上げる展開となっている。同社は人工知能(AI)を活用したソリューションビジネスを手掛け、生成AI分野にも積極展開を図っている。17日取引終了後、日本マイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service」を独自データ学習させるための生成AI活用プラットフォーム「SyncLect Generative AI」サービスを開始したことを発表、足もとの株価を強く刺激する格好となっている。
■アクシス <4012> 1,430円 +116 円 (+8.8%) 11:30現在
アクシス<4012>が高い。17日の取引終了後に発表した中期経営計画で、27年12月期に売上高120億円以上(22年12月期58億5400万円)、営業利益15億円以上(同5億7600万円)を目指すとしたことから、意欲的な中計との評価から買われているようだ。「システムインテグレーション企業のアクシス」から「ITコンサルティング企業のアクシス」への進化を図り、将来のプライム市場への上場を見据えた事業規模の拡大と収益性の向上、更には株主還元の強化を目指すとしている。
■ノバレーゼ <9160> 386円 +29 円 (+8.1%) 11:30現在
ノバレーゼ<9160>が大幅高で4日ぶりに反発している。17日の取引終了後に発表した第2四半期決算説明資料で、「株主優待制度は2023年12月末を基準日として導入予定」とあることから、株主還元への姿勢を評価した買いが入っているようだ。
■DDグループ <3073> 1,484円 +68 円 (+4.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
DDグループ<3073>が全般下げ相場に抗して3日ぶり大幅反発。「わらやき屋」など居酒屋をはじめ複数の業態の飲食店を運営するほか、ホテルや不動産事業にも展開する。訪日外国人観光客の急増に伴うインバウンド消費の恩恵もあり、業績は回復色が鮮明だ。同社が17日取引終了後に発表した、7月の既存店売上高は前年同月比29.4%増と3割近い伸びを達成、今年度は3月から高水準の売り上げが続いている。これを手掛かり材料に上値を見込んだ投資資金が流入した。株価は右肩上がりの25日移動平均線を再び上回る水準に上昇、もみ合い離脱に期待が高まっている。
●ストップ高銘柄
アトラグループ <6029> 309円 +80 円 (+34.9%) ストップ高 11:30現在
アマナ <2402> 431円 +80 円 (+22.8%) ストップ高 11:30現在
jig.jp <5244> 545円 +80 円 (+17.2%) ストップ高 11:30現在
アジャイル <6573> 1,120円 +150 円 (+15.5%) ストップ高 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
ピクセラ <6731> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース