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【市況】ダウ平均は横ばい 半導体に買い戻し 中国のニュースの影響は限定的=米国株前半

NY株式14日(NY時間13:43)
ダウ平均   35273.85(-7.55 -0.02%)
ナスダック   13745.99(+101.14 +0.74%)
CME日経平均先物 32255(大証終比:+165 +0.51%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばいの一方、ナスダックは上昇。エヌビディア<NVDA>など半導体関連に買い戻しが入っており、IT・ハイテク株の上げを先導している。エヌビディアについては、最近の株価下落を考えると、決算発表前の絶好のエントリー・ポイントにあるとの指摘が出ていた。

 中国経済への不安を高めるニュースが伝わっており、市場の雰囲気を圧迫していたものの、いまのところ、米株式市場は冷静な反応となっている。中国の大手不動産開発業者、碧桂園が社債の返済期限の延長を目指しており、資金繰りの悪化が全国的に不動産債務危機を深刻化させる中、事態の緊急性が高まっていることを示唆。一方、中国の金融当局が中植企業集団のリスクを調査する作業部会を設置したとのニュースも不安を煽っていた。

 市場からは「いまのところ、中国以外の国への波及リスクは小さいと考えられるが、市場の雰囲気が少し重くなっている中で、手控えの口実にはなる」との声も出ていた。

 先週はインフレ指標が発表になり、米消費者物価指数(CPI)はインフレ鈍化を示す内容となったが、生産者物価指数(PPI)は予想を上回っていた。市場は次回9月FOMCでの利上げの可能性は低いと見ているものの、年内のどこかで追加利上げがあると見ている。少なくとも株式市場のフォローにはならなかったようだ。

 今週は小売り大手の5-7月期決算が発表になり、米消費者動向の見極めが焦点となりそうだ。「小売り企業が卸売価格の上昇分を顧客に転嫁することで利益を維持しようとするかどうか、また、その場合、顧客が値上げを受け入れているかどうかだが焦点」との声も聞かれる。明日はホーム・デポ<HD>、16日水曜日にターゲット<TGT>、17日木曜日にウォルマート<WMT>の発表が予定されている。

アップル<AAPL> 179.21(+1.42 +0.80%)
マイクロソフト<MSFT> 322.33(+1.32 +0.41%)
アマゾン<AMZN> 139.60(+1.19 +0.86%)
アルファベットC<GOOG> 131.30(+1.13 +0.86%)
テスラ<TSLA> 238.63(-4.02 -1.66%)
メタ・プラットフォームズ<META> 304.39(+2.75 +0.91%)
AMD<AMD> 110.90(+3.33 +3.10%)
エヌビディア<NVDA> 435.20(+26.65 +6.52%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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