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【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、好決算銘柄を中心に買い優勢 (8月1日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  33292.31
高値  33488.77(15:00)
安値  33203.88(09:10)
大引け 33476.58(前日比 +304.36 、 +0.92% )

売買高  16億7854万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆3076億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅続伸、3万3000円台半ばまで上昇
 2.米国では利上げ終了近しとの思惑が追い風に
 3.為替のドル高・円安進行が全体相場を後押し
 4.個別株は好決算銘柄を中心に物色意欲が旺盛
 5.商い活況で売買代金は4兆円台と引き続き高水準

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比100ドル高と続伸した。方向感に欠ける展開のなか明日以降に決算が発表される企業への期待が高まった。

 東京市場では、前日の米株高を受け、終始リスク選好の地合いとなり、日経平均株価は3万3000円台半ばまで水準を切り上げた。

 1日の東京市場は、主力ハイテク株をはじめ広範囲に物色の矛先が強まった。前日の米国株市場では米景気の底堅さが意識されるなか、引き続きFRBによる金融引き締めが最終局面にあるとの見方が広がり、NYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇した。これを引き継いで東京市場でも朝方から買い優勢の地合いが続いた。外国為替市場ではドル高・円安が一段と進行しており、これが輸出セクターを中心に全体相場の上げ足を助長した。日経平均は後場に入っても先物主導でジリジリと上げ幅を拡大、大引けも300円あまりの上昇を維持しほぼ高値圏で着地している。個別株は決算発表を背景に明暗を分ける状況だが、好決算企業を中心に総じて物色意欲は旺盛だった。プライム市場の売買代金は前日には届かなかったものの4兆円台と高水準だった。

 個別では、売買代金トップに躍り出たソシオネクスト<6526>が大幅高。レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体関連の上昇が目立つ。トヨタ自動車<7203>が高く、川崎汽船<9107>など海運株も物色人気。日立製作所<6501>、三井物産<8031>なども値を上げた。エンプラス<6961>、テクノスジャパン<3666>はストップ高人気、キッセイ薬品工業<4547>も値を飛ばした。住友理工<5191>が商いを伴い急伸。キャリアデザインセンター<2410>も大幅高。
 半面、キーエンス<6861>が大きく値を下げ、三井住友フィナンシャルグループ<8316>も下落した。ファナック<6954>も冴えない。双日<2768>が大幅安となった。メンバーズ<2130>、クイック<4318>、アイ・エス・ビー<9702>が急落、アイティメディア<2148>も大きく値を下げた。伯東<7433>、住友ファーマ<4506>の下げも目立つ。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、中外薬 <4519>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約175円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、京セラ <6971>、キーエンス <6861>、三菱電 <6503>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約51円。

 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)海運業、(3)輸送用機器、(4)医薬品、(5)機械。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)銀行業、(2)保険業、(3)サービス業、(4)化学。

■個別材料株

△キャリアデザ <2410> [東証P]
 24年3月期業績予想と配当増額。
△日食品 <2892> [東証S]
 第1四半期大幅増益。
△日本調剤 <3341> [東証P]
 第1四半期営業益79%増で上半期計画を超過。
△テクノスJ <3666> [東証P]
 4-6月期営業7割増益。
△ブロードE <4415> [東証G]
 23年12月期業績予想を上方修正。
△キッセイ <4547> [東証P]
 4-6月期経常益の上期計画超過を材料視。
△住友理工 <5191> [東証P]
 24年3月期業績予想を上方修正。
△マキタ <6586> [東証P]
 第1四半期営業利益は7.1%の増益で着地。
△スミダコーポ <6817> [東証P]
 上期最終が3.4倍増益で着地・4-6月期も3.3倍増益。
△ラバブルMG <9254> [東証G]
 アジア向け越境EC支援のアジアンブリッジと資本・業務提携。

▼メンバーズ <2130> [東証P]
 4-6月期(1Q)最終は赤字拡大で着地。
▼アイエスビー <9702> [東証P]
 4-6月期(2Q)経常は32%減益。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)エンプラス <6961>、(2)キッセイ <4547>、(3)テクノスJ <3666>、(4)マキタ <6586>、(5)住友理工 <5191>、(6)ソシオネクス <6526>、(7)スミダコーポ <6817>、(8)キャリアデザ <2410>、(9)日本調剤 <3341>、(10)牧野フ <6135>。
 値下がり率上位10傑は(1)メンバーズ <2130>、(2)アイエスビー <9702>、(3)クイック <4318>、(4)ITメディア <2148>、(5)手間いらず <2477>、(6)伯東 <7433>、(7)ベネ・ワン <2412>、(8)シミックHD <2309>、(9)住友ファーマ <4506>、(10)ポーラHD <4927>。

【大引け】

 日経平均は前日比304.36円(0.92%)高の3万3476.58円。TOPIXは前日比14.80(0.64%)高の2337.36。出来高は概算で16億7854万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1064、値下がり銘柄数は710となった。東証マザーズ指数は780.62ポイント(3.30ポイント高)。

[2023年8月1日]


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