【特集】「中古車」が21位にランクイン、政府が輸出規制強化の動きと報じられる<注目テーマ>
JPX日経400 <日足> 「株探」多機能チャートより
1 半導体
2 人工知能
3 インバウンド
4 半導体製造装置
5 グローバルニッチ
6 生成AI
7 地方銀行
8 JPX日経400
9 2023年のIPO
10 円高メリット
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「中古車」が21位にランクインしている。
ここ最近、中古車を巡る話題が相次いでいることから注目度が高まっているようだ。18日の日本経済新聞電子版は「政府はウクライナに侵攻を続けるロシアへの制裁の一環で中古車を柱とする乗用車の輸出禁止措置を拡大する」と報じた。記事によると、米欧などに足並みをそろえる形で排気量が1900cc超のすべてのガソリン車などに加え、電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)を輸出禁止の対象に加える案が有力としている。財務省の貿易統計によると、日本からロシアへの中古車輸出額は全体の約4分の1を占めるとされ、輸出規制強化はロシア向けに輸出を増やしていた中古車事業者には影響が出る可能性が強い。一方で、日本で流通する中古車が増えることで、日本国内の中古車価格を押し下げる可能性もあるとされる。
また、中古車買い取り大手のIDOM<7599>が14日に発表した第1四半期(3~5月)連結決算で、営業利益が27億7100万円(前年同期比47.3%減)となった。豪州事業の売却に伴う売上高の減少が大きな要因だが、小売台粗利の減少も響いた。高止まりが続いていた中古車相場が下落に転じ、中古車の販売価格が低下したことなどが要因とされる。
これらの話題がテーマとしての「中古車」への関心を高めることにつながっているほか、最近の中古車買い取り大手ビッグモーター(東京都港区)の保険金水増し請求問題もネガティブな要素として働いている。この日は、オークネット<3964>が大幅安となっているほか、IDOMなども安い。
出所:MINKABU PRESS