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【市況】株価指数先物【寄り前】 目先達成感から利益確定が意識されやすい


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32860 -120 (-0.36%)
TOPIX先物 2281.5 -3.5 (-0.15%)
シカゴ日経平均先物 32880 -100
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。決算発表が本格化するなか、ゴールドマン・サックス<GS>が発表した4-6月期業績は大幅な減益だったが、想定内の内容で悪材料出尽くしといった見方から買われた。また、地銀のノーザン・トラスト<NTRS>、ウエスタンアライアンス<WAL>なども強い値動きを見せており、地合いの良さがうかがえた。S&P500業種別指数は電気通信サービス、銀行、小売が上昇した一方で、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービス、自動車・同部品が下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比100円安の3万2880円だった。日経225先物(9月限)は日中比60円高の3万3040円で寄り付き、節目の3万3000円を回復。その後は利食い優勢となり、米国市場の取引開始直後に下落に転じると、一時3万2790円まで売られる場面が見られた。終盤にかけてショートカバーが入り、3万2860円と下げ幅を縮めてナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、利食い先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションで節目の3万3000円を回復したことで、目先的な達成感から利益確定が意識されやすいだろう。また、米国の取引終了後に決算を発表したネットフリックス<NFLX>が時間外で弱い動きを見せている一方で、テスラ<TSLA>は小幅に上昇して推移するなか、主要企業の決算を見極めたいとするムードも強まりやすいと考えられる。

 日経225先物は、25日移動平均線が位置する3万2910円辺りを挟んでの推移が意識され、同水準での底堅さがみられる局面では、日中取引でも3万3000円を狙った動きがありそうだ。一方で、25日線水準で上値の重さがみられるようだと短期的なショートを誘い込みそうだが、基調としては押し目狙いのロングスタンスに向かわせよう。上値追いには慎重ながら、オプション権利行使価格の3万2750円~3万3250円処のレンジ推移を想定しておきたい。

 VIX指数は13.76に上昇した。引き続き25日線に上値を抑えられており、ボトム圏での推移ではあるが、下げ渋る動きが続いていることでやや投資家心理を神経質にさせそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.43倍だった。小幅に上昇したものの、前日の安値水準での小動きが続いた。ボリンジャーバンドの-1σと25日線によるレンジ推移である。明確なトレンドはみられないが、米国の金融株の強い値動きから、ややNTショートが入りやすいだろう。

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