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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ファーマF、日置電、メタリアなど

カナミックN <日足> 「株探」多機能チャートより

カナミックN<3939>:466円(+18円)
大幅続伸。前日23年9月期末の増配を発表している。期末配当金は従来予想の3.5円から5.5円にまで引き上げ。前期比では2.5円の増配となる。従来は配当性向20%以上を基準としていたが、業績と昨今の市場動向の状況を踏まえ、今後は配当性向30%以上を基準として配当額を決定する方針としている。また、Webサービスの企画・開発を手掛ける株式会社Ruby開発の完全子会社化も同時に発表している。


日産自<7201>:591.5円(+32.9円)
大幅続伸。スティーブン・マーCFOのインタビュー報道が伝わっている。株主還元の方針について「キャッシュの使い道で最優先課題は株主還元の向上だ。配当性向を30%に戻したい」と述べているもよう。24年3月期の連結配当性向は18.7%を見込むにとどまっており、今後は配当性向引き上げに向け、収益の拡大基調も想定される中で、増配ペースが速まっていくとの見方が先行。


日置電<6866>:8350円(-680円)
大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は45.5億円で前年同期比44.7%増となり、従来予想の39.7億円を上振れる着地になっている。脱炭素化に向けた世界各国の取り組みを受け、バッテリー、エネルギー市場関連の計測器需要が引き続き強い状態で推移しているもよう。ただ、第1四半期の実績23.4億円から上振れ着地に大きなサプライズは乏しく、通期予想79.4億円、前期比12.3%増も据え置いていることから、目先の出尽くし感が先行。


ムゲンE<3299>:855円 カ -
ストップ高買い気配。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。23年12月期営業利益は従来予想の36.3億円から46.3億円、前期比55.6%増に引き上げ。不動産買取再販事業の想定以上に好調な販売が継続しているもよう。収益の上振れに伴い、年間配当金も従来計画の32円から43円に引き上げ、前期比23円の増配としている。上半期決算発表前と早いタイミングでの上方修正を受けて、再度の上振れの可能性なども意識される格好へ。


ファーマF<2929>:1639円(-176円)
大幅反落。前日に23年7月期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の11.9億円から35億円、前期比3.2倍に上方修正。売上高は下振れとなるものの、広告宣伝費の適正化によるコスト削減が想定以上に進んだもよう。収益予想の上振れに伴い、年間配当金も従来計画の20円から22円に引き上げ。ただ、第3四半期累計営業利益は16.3億円、2-4月期は25.2億円であったことから、上方修正値にサプライズはなく、出尽くし感が優勢に。


メドレック<4586>:164円(+2円)
3日ぶり反発。出願中の「酸捕捉剤を含有する貼付製剤」について、欧州特許庁から特許査定通知があったと発表している。痙性麻痺治療貼付剤「MRX-4TZT」(チザニジンテープ剤)をカバーする特許の一つで、有効期間は2036年まで。欧州のほか、米国や中国で特許登録済み。チザニジンは中枢性筋弛緩剤の一種で、痙性麻痺のほか、痛みを伴う肩こりや腰痛、五十肩、緊張性頭痛などの症状の治療に使用されている。


メタリアル<6182>:1813円(+145円)
大幅に3日ぶり反発。子会社のロゼッタ(東京都千代田区)が70億パラメータを持つ日本語大規模言語モデル「Metareal AI LLM-7B」を完成させたと発表している。同モデルを用いた特化型モデルの生成に加え、それらを用いた独自アプリケーションの受託開発などを開始する。Metareal AI LLM-7Bは、従来の言語汎用型モデルに比べ、より自然な日本語の取り扱いに長けており、文章理解や文章生成、要約等に対応しているという。


ヘッドウォーター<4011>:11460円(+390円)
大幅に6日ぶり反発。ヴィレッジヴァンガード<2769>とエッジAIソリューションの利用でデジタルサイネージの広告効果を最大化させる実証実験を開始したと発表している。ソニーセミコンダクタソリューションズのエッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS」とマイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」で構成したソリューションを店舗に設置し、デジタルサイネージ付近にいる顧客を分析する。
《ST》

 提供:フィスコ

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