【特集】10万円以下で買える、財務健全＆低PER 17社【スタンダード】編 ＜割安株特集＞

　少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。

　東証スタンダード上場企業では732銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から予想PER(株価収益率)が10倍未満の銘柄に絞り込んだ。

　下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が50％以上、(4)予想PERが10倍未満――を条件に投資妙味が高まる17社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PERは14日現在)

　14日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全＆低PER【プライム】編」も併せてご覧ください。

　　　　　　　　　　最低投資　株主資本　　予想
コード 銘柄名　　　　　 金額　　　比率　　 PER
<9306> 東陽倉　　　　　26700　　　50.7　　 8.8
<5363> ＴＹＫ　　　　　33800　　　68.7　　 7.3
<1921> 巴　　　　　　　49300　　　74.1　　 8.5
<7551> ウェッズ　　　　62300　　　63.0　　 7.0
<9709> ＮＣＳ＆Ａ　　　65500　　　57.2　　 9.6

<4231> タイガポリ　　　66600　　　67.9　　 9.5
<7871> フクビ　　　　　68400　　　66.0　　 9.1
<9059> カンダ　　　　　69600　　　52.1　　 7.3
<5951> ダイニチ工業　　71800　　　86.3　　 9.3
<6489> 前沢工業　　　　78500　　　61.5　　 5.7

<4992> 北興化　　　　　84900　　　62.3　　 6.1
<1967> ヤマト　　　　　85700　　　71.9　　 9.1
<9029> ヒガシ２１　　　90500　　　51.2　　 9.0
<3355> クリヤマＨＤ　　91700　　　54.6　　 5.4
<5816> オーナンバ　　　95300　　　58.5　　 6.8

<1770> 藤田エンジ　　 100000　　　56.5　　 7.6
<1965> テクノ菱和　　 100000　　　68.4　　 9.0

※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が％、PERは倍。
※対象条件について、直近予想の「最終利益が経常利益の80％以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。

株探ニュース