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【市況】株価指数先物【引け後】 NT倍率は14.51倍に上昇、NTショートの巻き戻しが強まる


大阪9月限
日経225先物 32540 +600 (+1.87%)
TOPIX先物 2241.5 +18.5 (+0.83%)

 日経225先物(9月限)は前日比600円高の3万2540円で取引を終了。寄り付きは3万2170円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2035円)を上回り、買い先行で始まった。寄り付き後はショートの流れが強まり、一時3万1930円まで売られ、下落に転じる場面も見られた。しかし、指数インパクトの大きいファーストリテイリング <9983> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]などが買われて指数を牽引するなか、日経225先物は前場終盤に3万2300円を回復すると、ランチタイムでも強い値動きを継続。後場の取引開始直後には3万2470円まで上昇した。その後はボリンジャーバンドの-1σを挟んで保ち合い、終盤にかけてショートカバーが一段と強まり、3万2540円と本日の高値で取引を終えた。

 日経225先物は米国市場の上昇を受けて買い先行で始まった後は、円相場が1ドル=138円前半まで円高に振れるなか、仕掛け的なショートが入ったようだ。ただし、ドル・円は138円06銭を付けた後は138円半ばで推移しており、短期筋のショートカバーにつながったと考えられる。テクニカル面では朝方にボリンジャーバンドの-2σに接近する動きを見せた後の急速な切り返しによって-1σ水準を捉え、その後は同水準を明確に上放れてきた。

 オプション権利行使価格では、中心の価格帯が3万2000円から3万2500円水準に切り上がってきており、3万2500円処での底固めから25日移動平均線が位置する3万2960円辺りが意識されてきそうである。また、先週末と週初のパッシブ型ETFの決算に伴う売り需給で下押した分を上回ってくることで、押し目待ちのロングも改めて入りやすくなる。為替動向には注意が必要で、今後本格化する決算を見極めるまで商いは膨らみにくいだろうが、ショートは仕掛けづらくなっただろう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.51倍に上昇した。ボリンジャーバンドの-1σを上回り、一気に25日線を捉えてきた。日経平均型優位の展開が意識されやすく、NTショートを巻き戻す流れが強まる可能性がありそうだ。

 手口面では、日経225先物はJPモルガン証券が2066枚、シティグループ証券が1057枚、ゴールドマン証券が606枚の買い越しに対して、ソシエテジェネラル証券が1505枚、日産証券が616枚、ABNクリアリン証券が596枚、モルガンMUFG証券が420枚の売り越しだった。TOPIX先物は野村証券が2404枚、ソシエテジェネラル証券が398枚、SMBC日興証券が238枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が1709枚、ビーオブエー証券が1155枚、モルガンMUFG証券が451枚、みずほ証券が298枚の売り越しだった。

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