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【市況】【↑】日経平均 大引け| 6日ぶり反発、朝高も円高進行で後半値を消す (7月11日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  32434.67
高値  32468.70(09:50)
安値  32084.42(14:14)
大引け 32203.57(前日比 +13.84 、 +0.04% )

売買高  13億3223万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆1719億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は6日ぶり小反発、買い先行も値を消す展開
 2.前日の欧米株高受け、朝方は自律反発狙いの買い優勢
 3.上値では戻り売り圧力意識され、上げ足は次第に鈍る
 4.急速な円高進行を警戒、輸出セクター中心に逆風吹く
 5.値下がり銘柄数が1000超と多く、TOPIXは安く引ける

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比209ドル高と4日ぶりに反発した。前週末までの下落を経て値頃感から自律反発狙いの買いが優勢となった。

 東京市場では、前日の欧米株高を受け買い優勢でスタート、日経平均株価は一時300円近い上昇をみせる場面もあったが、後場は値を消す展開に。

 11日の東京市場は、朝方は主力株をはじめ広範囲に自律反発狙いの買いが先行して始まった。前日の欧州株市場が総じて高かったほか、米国株市場でも景気敏感株が買い戻されNYダウが200ドルあまりの上昇で切り返したことから、東京市場でも投資家心理が改善した。しかし、上値では戻り売り圧力が強く、上げ足は次第に鈍る展開に。外国為替市場で急速にドル安・円高が進行し、輸出セクターを中心に逆風材料となった。日経平均は後場に入ると値を消し、前日終値を下回って推移する場面もあった。業種別では自動車セクターが安く、全体でも値下がり業種の方が多かった。個別株もプライム市場の値下がり銘柄数が値上がり数を上回っており、TOPIXはマイナス圏で引けている。

 個別では、売買代金首位のレーザーテック<6920>、同2位のアドバンテスト<6857>がいずれも上昇。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>も商いを伴い高い。良品計画<7453>が買われ、メルカリ<4385>も物色人気。ANYCOLOR<5032>が大幅高に買われた。アステリア<3853>が値上がり率トップとなり、コスモス薬品<3349>、ぐるなび<2440>も値を飛ばした。KeePer技研<6036>、ダイコク電機<6430>なども水準を大きく切り上げた。
 半面、ソシオネクスト<6526>が下値模索、エーザイ<4523>、第一三共<4568>などの医薬品株も売られた。トヨタ自動車<7203>が軟調、任天堂<7974>も売り優勢。日本製鉄<5401>も冴えない。ウエルシアホールディングス<3141>が急落、ワッツ<2735>、ブックオフグループホールディングス<9278>なども大幅安となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、テルモ <4543>、コナミG <9766>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約94円。うち56円はアドテスト1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523>、第一三共 <4568>、KDDI <9433>、トヨタ <7203>、デンソー <6902>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約55円。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)金属製品、(3)精密機器、(4)鉱業、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)電気・ガス業、(3)医薬品、(4)保険業、(5)空運業。

■個別材料株

△ニッスイ <1332> [東証P]
 養殖事業の成長を期待した買いが集まる。
△コスモス薬品 <3349> [東証P]
 今期増配計画で株主還元姿勢を評価。
△SUMCO <3436> [東証P]
 「経産省が同社工場に750億円を補助」との報道。
△ザッパラス <3770> [東証S]
 カドカワ <9468> と業務提携検討で基本合意。
△アステリア <3853> [東証P]
 「Warp」が郵船 <9101> に採用。
△QDレーザ <6613> [東証G]
 ニッチトップ分野の成長期待で目先は空売り買い戻し観測。
△小野測器 <6858> [東証S]
 自動車業界のEV開発戦略でカギ握る存在。
△ラバブルMG <9254> [東証G]
 子会社がJICDAQから品質認証事業者として認証取得。
△ジャパニアス <9558> [東証G]
 12~5月期営業56%増益受け投資資金流入。
△タキヒヨー <9982> [東証S]
 第1四半期営業は黒字浮上で通期計画を超過。

▼ウエルシア <3141> [東証P]
 3~5月期減益がネガティブサプライズに。
▼キッズバイオ <4584> [東証G]
 新株予約権発行で潜在的な希薄化を懸念。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アステリア <3853>、(2)コスモス薬品 <3349>、(3)藤田観 <9722>、(4)ぐるなび <2440>、(5)エニーカラー <5032>、(6)ベルク <9974>、(7)KeePer <6036>、(8)ダイコク電 <6430>、(9)住江織 <3501>、(10)ペッパー <3053>。
 値下がり率上位10傑は(1)ウエルシア <3141>、(2)ワッツ <2735>、(3)ブックオフG <9278>、(4)進和 <7607>、(5)三光合成 <7888>、(6)ソシオネクス <6526>、(7)粧美堂 <7819>、(8)テスHD <5074>、(9)芝浦機 <6104>、(10)エーザイ <4523>。

【大引け】

 日経平均は前日比13.84円(0.04%)高の3万2203.57円。TOPIXは前日比6.93(0.31%)安の2236.40。出来高は概算で13億3223万株。東証プライムの値上がり銘柄数は718、値下がり銘柄数は1026となった。東証マザーズ指数は788.03ポイント(5.83ポイント高)。

[2023年7月11日]


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