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【市況】10日の株式相場見通し=強弱観対立、NYダウ安受け様子見ムード継続か

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は前日終値近辺でもみ合う展開が想定される。前週末の欧州株市場は高安まちまちだったが、独DAXや仏CAC40などは堅調な値動きを示した。一方、米国株市場ではNYダウが後半値を崩し、3日続落と下値模索の地合いとなった。注目された6月の米雇用統計は雇用者数の増加幅は市場コンセンサスを下回ったが、平均時給の伸び率は逆にコンセンサスを上回った。FRBによる金融引き締め政策が長期化することへの懸念が上値を押さえる展開となっている。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は相対的に小幅な下げにとどまった。東京市場では前週末に日経平均株価が後場に下げ幅を広げ380円あまりの下げで4日続落しており、4営業日合計で1300円以上も水準を切り下げている。きょうは、目先値ごろ感からの押し目買いも想定され、3万2000円台前半で下値抵抗力を発揮しそうだが、ETF分配金捻出のための売り圧力や今週12日に予定される6月の米消費者物価指数(CPI)発表を控え、積極的な買いは見込みにくい状況にある。足もと外国為替市場で急速にドル安・円高方向に振れていることも輸出セクター中心に上値を重くしそうだ。

 7日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比187ドル38セント安の3万3734ドル88セントと3日続落。ナスダック総合株価指数は同18.327ポイント安の1万3660.716だった。

 日程面では、きょうは5月の国際収支、5月の特定サービス産業動態統計、6月の景気ウォッチャー調査など。海外では6月の中国CPI、6月の中国PPI、5月の米卸売在庫・売上高、5月の米消費者信用残高など。

出所:MINKABU PRESS

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