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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アステラス、東急、エアロエッジ

アステラス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アステラス製薬 <4503>  2,061円  +9 円 (+0.4%)  本日終値
 アステラス製薬<4503>が反発。6日の取引終了後、胃腺がんや食道胃接合部腺がんの治療薬として開発中の「ゾルベツキシマブ」について、米食品医薬品局(FDA)が生物学的製剤承認申請書(BLA)を受理したと発表しており、材料視されたようだ。今回の申請は優先審査の指定を受けた。FDAによる審査終了目標日は2024年1月12日に決まった。

■東急 <9005>  1,703円  +6 円 (+0.4%)  本日終値
 東急<9005>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は6日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を2100円から2200円に引き上げた。同証券では、25年3月期に営業利益はコロナ前の水準を超え、それ以降も大中規模の開発などによる持続的な利益成長を予想している。また、23年3月期末の賃貸などの不動産含み益は5258億円(1株換算839円)あり、持続的な成長ポテンシャルと含み益を考慮したPBR(約0.8倍と試算)は割安とみている。具体的には、24年3月期の連結営業利益は前期比67.7%増の748億円(会社計画700億円)、25年3月期の同利益は880億円と予想している。

■OSG <6136>  1,912円  -104.5 円 (-5.2%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 OSG<6136>が大幅に4日続落。同社は6日取引終了後、23年11月期第2四半期累計(22年12月~23年5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比3.6%減の94億9400万円となり、従来予想の110億円から下振れたことが嫌気されたようだ。売上高は同3.9%増の706億3800万円(従来予想は680億円)で着地。円安を追い風に米州及び欧州・アフリカが堅調だった一方、中国や台湾を中心とするアジア圏では苦戦した。なお、通期業績予想については売上高1450億円(前期比1.7%増)、営業利益240億円(同9.6%増)とする従来見通しを据え置いている。

■エーザイ <4523>  9,382円  -460 円 (-4.7%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 エーザイ<4523>は続落。強弱感対立のなかも全体軟調地合いのなかで売りに押される状況となった。米食品医薬品局(FDA)は6日、同社と米バイオジェン<BIIB>が開発した新たな認知症薬「レカネマブ」を正式承認した。レカネマブは病気の進行スピードを緩やかにする効果を証明した初の医薬品として注目度が高く、今回の米国での正式承認に伴い今後の普及本格化に対する期待が大きい。しかし、FDAの承認については事前に織り込みが進んでいた部分もあり、目先材料出尽くしとみた売りも観測される状況だ。

■ウェザーニューズ <4825>  6,510円  -310 円 (-4.6%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
 ウェザーニューズ<4825>が急反落。6日の取引終了後に24年5月期業績予想を発表し、売上高を前期比6.6%増の225億円、営業利益を同7.5%増の35億円とした。配当予想も前期比10円増の120円とし良好な見通しを示したものの、目先材料出尽くし感から売りが先行した。自社配信コンテンツの充実の継続と広告事業の更なる拡大を見込む。法人向け事業でのSaaS型ビジネスモデルへのシフトに伴う成長も計画している。同時に発表した23年5月期決算は売上高が前の期比7.4%増の211億1400万円、営業利益が同12.1%増の32億5600万円。従来予想(売上高210億円、営業利益32億円)とほぼ同水準での着地となった。第3四半期までの進捗が好調だっただけに、業績上振れを期待した向きの売りも誘ったようだ。

■ディスコ <6146>  23,105円  -415 円 (-1.8%)  本日終値
 ディスコ<6146>は冴えない。6日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の単体売上高が速報ベースで前年同期比9.7%減の441億円となったと発表した。直近の予想(単体で435億円)を上回ったものの、前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落したこともあって、買い向かう姿勢は限られたようだ。出荷額は同6.8%減の568億円となった。半導体の量産用途向けの需要が低調ななか、パワー半導体向けなど一部用途の需要が下支えした。

■AeroEdge <7409>  6,550円  +630 円 (+10.6%)  本日終値
 AeroEdge<7409>は反発。上場4日目となるこの日、株価は一時6690円まで値を上げ、新高値に買われた。同社は4日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄。上場初日は値がつかず、2日目に公開価格の3.5倍となる5860円で初値をつけ、同日に6590円まで買われていた。航空機エンジン部品の加工製造・販売が主な事業。仏エアバス社や米ボーイング<BA>の中・小型機向け最新エンジン「LEAP」に搭載されるチタンアルミ製の低圧タービンブレードを加工生産・販売している。「空飛ぶクルマ」向け部品も手掛けている。コロナ禍の一巡による経済再開で航空機生産の回復が見込まれるなか、業績拡大が期待されている。

■ラバブルMG <9254>  1,465円  +136 円 (+10.2%) 一時ストップ高   本日終値
 ラバブルマーケティンググループ<9254>が一時ストップ高まで買われた。同社は6日、子会社のコムニコ及びジソウが、米メタ・プラットフォームズ<META>がサービスを開始した「Threads(スレッズ)」の活用支援サービスを開始したと発表。両社は「スレッズ」について、マーケティング活用の可能性を調査しており、メタにも企業のアカウント開設や活用に関して規約違反にならないことを確認済み。今後は「スレッズ」上でマーケティング活動を行いたいと考える企業やブランドに向けて、情報提供や活用、運用支援に関するサービスを提供し、企業のSNSマーケティングを支援するとしている。

■ヘリオス <4593>  289円  +20 円 (+7.4%)  本日終値
 ヘリオス<4593>が急反発した。6日の取引終了後、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対する医薬品の開発推進に向けた子会社の設立と、ベンチャーキャピタルの米サイセイベンチャーズ(マサチューセッツ州)が運営するファンドが同子会社に対し10億円以上の出資を検討することなどで基本合意書を締結したと発表。これが手掛かり視されたようだ。新会社は7月中の設立を予定する。資本金は未定。ヘリオスは三菱UFJキャピタルとも、ARDSに対する治療法の共同開発契約の締結に向けた基本合意書を締結している。三菱UFJキャピタルの出資による新会社の設立を計画していたが、複数のベンチャーキャピタルを含め協議を進めるなか、サイセイベンチャーズの運営ファンドから出資を受けられる可能性が高まったことから、三菱UFJキャピタルに対して申し出のうえ、今回の子会社の設立が決まった。三菱UFJキャピタルからの出資については、基本合意書自体の変更は現時点ではなく、サイセイベンチャーズの運営ファンドからの出資に加えて同子会社へ出資することに関する協議を継続しているとした。

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