【市況】【↓】日経平均 大引け| 急落、欧米株安を受け3万3000円台割れ (7月6日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 33058.40
高値 33079.45(09:00)
安値 32637.72(13:08)
大引け 32773.02(前日比 -565.68 、 -1.70% )
売買高 15億0018万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆5698億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅安、560円強の急落で3万3000円台割れ
2.世界景気減速とFRB利上げ懸念、欧米株安でリスクオフ
3.今週末と週明けのETF分配金捻出に絡む売り圧力警戒
4.ソシオネクスS安ウリ気配で推移、半導体株全般に影響
5.8割の銘柄下落、米雇用統計前で買い向かう動き限定的
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前営業日比129ドル安と4日ぶりに反落した。FRBによる追加利上げの観測から長期金利が上昇したことで売りが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株市場が軟調だったことでリスクオフの地合いとなり、日経平均株価は急落で3万3000円台を割り込んだ。
6日の東京市場は、朝方売り優勢で始まった後は3万3000円台近辺の往来となったが、後場に入ると先物主導で一段安に売り込まれた。世界景気の減速懸念やFRBの利上げ継続に対する警戒感がくすぶるなか、前日の欧米株市場が軟調に推移したことで、その流れを引き継ぐ形となった。今週末と来週明けに予想されるETF分配金捻出のための売りも警戒されている。また、大株主の一斉売却が発表されたソシオネクスがウリ気配で推移し、これが半導体関連株全般に波及したことで日経平均の下げを助長した。今週末に発表が予定される6月の米雇用統計を前に積極的に買い向かう動きは見られなかった。業種別では33業種中31業種が安く、プライム市場の値下がり銘柄数は全体の8割を占めている。
個別では、ソシオネクスト<6526>がストップ安で売り物を残したほか、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体主力銘柄が軒並み下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売られ、ダイキン工業<6367>、キーエンス<6861>なども安い。ファーストリテイリング<9983>も下値を試す展開に。ANYCOLOR<5032>が急落、サンケン電気<6707>、HEROZ<4382>も大幅安。
半面、神戸製鋼所<5406>が堅調、楽天グループ<4755>も買いが優勢だった。富士通<6702>が高く、スズキ<7269>も頑強な値動きをみせた。エスプール<2471>がストップ高に買われ、レオパレス21<8848>、三井海洋開発<6269>も物色人気。gumi<3903>、三櫻工業<6584>も上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は味の素 <2802>、リクルート <6098>、大塚HD <4578>、スズキ <7269>、豊田通商 <8015>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約10円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、ダイキン <6367>、SBG <9984>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約261円。
東証33業種のうち上昇は鉱業、空運業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)食料品、(2)倉庫運輸関連、(3)繊維製品、(4)パルプ・紙、(5)不動産業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)機械、(2)精密機器、(3)その他製品、(4)その他金融業、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△エスプール <2471> [東証P]
3-5月期営業利益は2ケタ増益に転換。
△味の素 <2802> [東証P]
SMBC日興証券が目標株価を7000円に引き上げ。
△JINSHD <3046> [東証P]
6月度既存店売上高9.4%増で5ヵ月連続増収を好感。
△gumi <3903> [東証P]
スマホ向けRPG「アスタタ」の特別番組が株価を刺激。
△神戸鋼 <5406> [東証P]
「配当性向引き上げ検討」との報道。
△エイチワン <5989> [東証P]
車体骨格部品はEV向け注力しPBR0.3倍台で水準訂正高。
△三桜工 <6584> [東証P]
業績急回復でインドでのEV受注拡大に期待。
△大同メ <7245> [東証P]
成長シナリオ始動で低PBR是正へ。
△アドヴァンG <7463> [東証S]
4~6月期経常75%増益で上期計画大幅超過。
△レオパレス <8848> [東証P]
高水準の自社株買い実施に需給改善期待。
▼ソシオネクス <6526> [東証P]
主要株主による売出で需給悪化を懸念。
▼ニューテック <6734> [東証S]
上方修正幅限定的で出尽くし感が優勢。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)エスプール <2471>、(2)レオパレス <8848>、(3)三井海洋 <6269>、(4)日清オイリオ <2602>、(5)JINSHD <3046>、(6)gumi <3903>、(7)広済堂HD <7868>、(8)テレ東HD <9413>、(9)三桜工 <6584>、(10)イトーキ <7972>。
値下がり率上位10傑は(1)ソシオネクス <6526>、(2)エニーカラー <5032>、(3)サンケン <6707>、(4)HEROZ <4382>、(5)楽天銀 <5838>、(6)ブレインP <3655>、(7)千葉興 <8337>、(8)レノバ <9519>、(9)サムコ <6387>、(10)クスリアオキ <3549>。
【大引け】
日経平均は前日比565.68円(1.70%)安の3万2773.02円。TOPIXは前日比28.95(1.26%)安の2277.08。出来高は概算で15億0018万株。東証プライムの値上がり銘柄数は318、値下がり銘柄数は1477となった。東証マザーズ指数は785.87ポイント(24.87ポイント安)。
[2023年7月6日]
株探ニュース