【特集】「自動車部材・部品」が8位にランクイン、低PBR銘柄の宝庫<注目テーマ>
トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
1 半導体
2 人工知能
3 生成AI
4 全固体電池
5 半導体製造装置
6 インバウンド
7 2023年のIPO
8 自動車部材・部品
9 グローバルニッチ
10 円高メリット
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「自動車部材・部品」が8位にランクインしている。
半導体不足による自動車の減産も峠を越え、自動車生産回復に向けた道筋が見える兆しが出ている。そうしたなか、エンジンやブレーキ、シートやボディ、照明用ライトといった自動車の部材や部品を製造するメーカーの収益環境も改善の方向が読める。また、世界的な電気自動車(EV)市場の拡大を背景に、トヨタ自動車<7203>をはじめ大手自動車メーカーは電動車戦略に力を注いでいる。自動車部品メーカーも、これに歩調を合わせ経営戦略のEVシフトに動いており、今後再編の動きも絡め自動車部品セクターはマーケットの関心を一段と集める可能性が高まっている。
また、自動車部品セクターはPBRが非常に割安な水準に放置されている銘柄が多いのも特徴だ。PBR1倍台を大きく下回る銘柄については、東証のプライム・スタンダード上場企業に対する低PBR改善要請の動きが株価を強く刺激している。年初から株価を大化けさせた銘柄としては、例えば駆動系部品を手掛けるGMB<7214>が挙げられる。同社の株価は年初に700円近辺に位置していたが、6月12日に3350円の上場来高値を形成した実績がある。このほか、トヨタ系の大豊工業<6470>やホンダ系のエフテック<7212>なども大きく水準を切り上げたが、これらの銘柄に共通しているのは、PBRが0.5倍以下という際立って低い位置にあることだ。
これ以外では、ミクニ<7247>、愛三工業<7283>、IJTT<7315>、太平洋工業<7250>、ユニバンス<7254>、アイシン<7259>、エクセディ<7278>、ヨロズ<7294>など数多くの低PBR銘柄が自動車部品セクターに集中している。
出所:MINKABU PRESS