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【市況】22日の株式相場見通し=反落か、欧米株安続き上値重い展開に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 22日の東京株式市場は利益確定売りの動きに上値の重い展開が想定される。日経平均株価は売り買い交錯のなかも、3万3000円台半ばで弱含みもみ合いとなり反落する可能性が高い。欧米のマーケットではリスク回避の流れが続いている。前日の欧州株市場ではドイツやフランス、英国など主要国の株価指数が総じて軟調だったほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数が揃って3日続落となった。米株市場では、注目されたパウエルFRB議長の議会証言で年内追加利上げの動きが示唆されたことで、FRBによる利上げが長期化することへの警戒感がハイテク株を中心に売りを誘う展開となった。ナスダック指数の下げが相対的に大きくなったほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下落率は約2.7%に達した。東京市場では、世界的に株式市場が調整局面にあるなかで日経平均の強さが目立っており、前日も安く始まった後に切り返し続伸となったが、きょうも下値抵抗力を発揮する可能性はある。外国為替市場では足もとドル買いの動きが優勢で、1ドル=141円台後半の推移となっていることは株価の下支え材料となり得る。また、きょうは中国や香港株市場が休場ということもあり、取引時間中は米株価指数先物の動きなどに影響を受けやすい。

 21日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比102ドル35セント安の3万3951ドル52セントと3日続落。ナスダック総合株価指数は同165.095ポイント安の1万3502.199だった。

 日程面では、きょうは5月の食品スーパー売上高、5月の全国スーパー売上高、6月の月例経済報告など。海外ではフィリピン中銀、インドネシア中銀、トルコ中銀、ノルウェー中銀、英中銀が政策金利を発表。米国では週間の新規失業保険申請件数、5月の中古住宅販売件数、5月の景気先行指数など。

出所:MINKABU PRESS

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