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【市況】米国株見通し:下げ渋りか、FRB議長の慎重姿勢に期待

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(13時30分現在)

S&P500先物      4,434.50(-0.25)
ナスダック100先物  15,254.25(-2.25)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は5ドル安。長期金利は緩やかに上昇し、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


20日の主要3指数は続落。ナスダックは下げ渋ったが、ダウは序盤の下げを取り戻せず、245ドル安の34053ドルと3日連続で値を下げた。中国人民銀行による政策金利引き下げは不十分との見方から、アジアや欧州に追随して売り先行。連邦準備制度理事会(FRB)が前週公表した報告書でサービス部門の物価高止まりや銀行融資の引き締まりが指摘され、景気の先行き不透明感も。一方、金利高は抑制され、一部ハイテクへの買いが相場を支えた。


本日は下げ渋りか。20日の決算発表で貨物大手のフェデックスが市場の期待を下回り、引き続き景気後退が意識されやすい。一方、欧州中銀や英中銀の引き締め姿勢を維持するなか、今晩からのパウエルFRB議長による議会証言が注目され、7月利上げ再開が示唆されれば売り優勢の展開となりそうだ。ただ、同氏は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見と同様、「データ次第」を強調するとみられ、金利高の回避により指数の下げは限定的とみる。


本日は下げ渋りか。FRBの報告書ではサービス部門の物価高止まりや銀行融資の引き締まりが指摘され、積極的な買いは入りづらい。また、中国経済の不透明感も売り要因に。一方、前週発表された小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数など消費関連の統計が上向き、回復期待を背景とした買いが見込まれる。また、インフレ鎮静化も顕著になりつつあり、引き締め長期化観測が後退すれば金利高抑制によりハイテク買い再開の可能性もあろう。

《TY》

 提供:フィスコ

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