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【市況】株価指数先物【寄り前】 米株先物にらみの展開、短期的には3万3000円処を狙ったショートが入りやすい


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 33320 -90 (-0.26%)
TOPIX先物 2286.5 -4.0 (-0.17%)
シカゴ日経平均先物 33330 -80 (時間外)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場は、ジューンティーンス(奴隷解放記念日)の祝日で休場。欧州市場は独DAXが0.95%安、英FT100は0.70%安だった。期待されていた中国の景気刺激策が発表されなかったことが失望につながったようだ。また、欧州中央銀行(ECB)のタカ派2人が一段の利上げが必要との考えを示したことも重荷となった。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値(時間外)は、大阪比80円安の3万3330円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中大阪比40円高の3万3450円で始まり、開始早々に3万3550円まで買われた。しかし、買い一巡後はこう着感が強まり、中盤にかけて下落に転じると、一時3万3240円まで売られる場面が見られた。米国市場が休場のため手掛かり材料に欠けるなか、終盤にかけては3万3320円~3万3350円と狭いレンジで推移し、3万3320円でナイトセッションの取引を終えた。

 中国で景気刺激策の発表がなかったことは、前日の下げである程度は織り込んでいたと考えられ、欧州市場が下落した影響は限られそうだ。ただし、祝日明け後の米国市場の動向を見極めたいとのムードから、グローベックスの米株先物にらみの展開になりそうだ。米国では21日と22日に予定されるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言に注目が集まる。先週のS&P500は週末こそ下落したものの、前日まで6営業日続伸し昨年4月半ば以来の水準を回復していたことで、持ち高調整の動きが意識されやすい。米株先物が弱い値動きで推移するようだと、短期的ながらショートに向かわせそうだ。

 日経225先物は、3万3940円辺りに位置するボリンジャーバンドの+2σから放れてきた。過熱感は和らぐ格好だが、調整が意識されやすいセンチメントのなか、節目の3万3000円辺りを仕掛けてくる動きがありそうだ。同水準に接近する局面では、ボリンジャーバンドの+1σが位置する3万2860円辺りまでの下げを想定しておく必要はあるだろう。本日も米国経由の資金流入は限られ、短期的なショートは仕掛けやすい。

 ただし、切り上がるボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジ内での推移を継続しているため、+1σ水準までの調整があれば、ロングのタイミングになると考えられる。為替市場ではドル・円が1ドル=141円台後半で推移するなか、海外投資家による日本株選好の流れは継続しており、押し目待ち狙いの買い意欲は強い。反対に3万3000円に接近することなく底堅い値動きをみせてくるようだと、前日の下げに対するショートカバーが入りそうだ。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.58倍に低下した。ボリンジャーバンドの切り上がる+1σを支持線としたトレンドを継続しているが、指数インパクトの大きい値がさ株にはショートが入りやすく、こう着感の強まる展開のなかで、ややNTショートが入りやすいとみておきたい。

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