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【市況】ダウ平均は反落 ただ、3週連続の週足陽線引け=米国株概況

NY株式16日(NY時間16:20)
ダウ平均   34299.12(-108.94 -0.32%)
S&P500    4409.59(-16.25 -0.37%)
ナスダック   13689.57(-93.25 -0.68%)
CME日経平均先物 33785(大証終比:+135 +0.40%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均、ナスダックとも反落した。3連休前ということもあり、上げが一服し、調整売りが出ていた。今週はFOMCなど重要イベントが目白押しだったが、米株式市場の楽観的な雰囲気が確認され、ダウ平均は3週連続で週足で陽線引けとなっている。

 FRBは今週のFOMCでこれまで10回連続で実施して来た利上げを停止した。株式市場が望んでいたことを実現した格好だが、FRBは年内にあと2回の追加利上げを行うことを示唆している。市場からはタカ派なサプライズではあったものの、利上げサイクルの終了近しという楽観的なムードに変化は与えなかった。むしろ、ソフトランディングへの期待が高まっている。投資家たちはこの動きが持続可能なのかと、様々な理由を探しているといった声も出ていた。

 本日はオプションのまとまった期日到来があり、ボラティリティと出来高が高った。市場の予測によると、株式や株価指数に関連した約4.2兆ドルの取引が満期を迎えていたよだが、特に波乱はなかった。

 アドビ<ADBE>が伸び悩んだものの決算を受け小幅に上昇。前日引け後に3-5月期決算(第2四半期)を発表し、生成AI機能が同社のソフトウェアの需要を喚起するという楽観的な見方から、通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正した。

 米大手証券のアナリストが米半導体セクターのトップピック銘柄を従来のAMD<AMD>からエヌビディア<NVDA>に変更した。目標株価も従来の450ドルから500ドルに引き上げた。一方、AMDの目標株価も97ドルから138ドルに引き上げている。両銘柄とも投資判断は「買い」に据え置き。

 リチャード・ブランソン氏率いる宇宙旅行のヴァージン・ギャラクティック<SPCE>が大幅高。初の商業宇宙飛行を6月27-30日に実施する計画だと発表したことが材料視された。

 英競争・市場庁(CMA)は、アマゾン<AMZN>によるロボット掃除機「ルンバ」のメーカーであるアイロボット<IRBT>の買収計画を承認した。アイロボットは大幅高。

 学生ローンのソーファイ・テクノロジーズ<SOFI>が続落。前日はアナリストの投資判断引き下げが伝わっていたが、本日もアナリストによる「中立」への引き下げが伝わっていた。

 新興国向けの通信サービスを手掛ける欧州のミリコム<TIGO>が下落。同社は買収の可能性について投資会社のアポロ・グローバル<APO>およびクラウレ社と協議していたが、前日引け後に協議を打ち切ったと発表した。

 ソフトウエアのスクエアスペース<SQSP>が上昇。アルファベット<GOOG>が傘下のグーグルのドメイン事業を同社に売却すると発表した。

アドビ<ADBE> 495.18(+4.27 +0.87%)
ヴァージン・ギャラクティック<SPCE> 4.73(+0.67 +16.50%)
アイロボット<IRBT> 51.00(+8.92 +21.20%)
ソーファイ<SOFI> 8.60(-0.95 -9.95%)
ミリコム<TIGO> 16.85(-0.63 -3.60%)
スクエアスペース<SQSP> 32.76(+1.37 +4.36%)

アップル<AAPL> 184.92(-1.09 -0.59%)
マイクロソフト<MSFT> 342.33(-5.77 -1.66%)
アマゾン<AMZN> 125.49(-1.62 -1.27%)
アルファベットC<GOOG> 124.06(-1.73 -1.38%)
テスラ<TSLA> 260.54(+4.64 +1.81%)
メタ・プラットフォームズ<META> 281.00(-0.83 -0.29%)
AMD<AMD> 120.08(-4.16 -3.35%)
エヌビディア<NVDA> 426.92(+0.39 +0.09%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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