【市況】まもなくFOMCの結果発表 利上げ一時停止か 追加利上げへのトーン確認したい
このあと日本時間の3時にFOMCの結果が公表される。前日の米消費者物価指数(CPI)、本日の米生産者物価指数(PPI)が、インフレの鈍化傾向を示したこともあり、今回のFOMCでFRBは利上げを一時停止することが確実視されている。
ただ、FRBは利上げを一時停止するものの、声明や経済見通し、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)、そして、パウエル議長の会見などから、もう一段の追加利上げの可能性を示唆する見られている。市場も7月FOMCでの0.25%ポイントの利上げの確率を65%程度で見ている状況。
米国では、急速な利上げによる副作用として、銀行や商業用不動産市場が問題視されている中、景気をソフトランディングさせたいFRBとしては、利上げサイクルをそろそろ終了させたい意向も強いと見られる。しかし、米雇用統計に強い内容が相次ぐなど、米労働市場は依然としてタイトな状況が続いており、高インフレの粘着性への警戒感も残る状況。
そのような中、今回は追加利上げに対するFRBのトーンを確認したいところもあり、その意味ではドット・プロットで金利見通しをどう修正して来るか注目したいところではある。3月FOMCのドット・プロットは、今年末の金利見通しを現行水準の5.00-5.25%を示唆する5.125%としていた。今回は上方修正が予想されるが、あと1回の利上げを示唆するのか、それとも、あと2回を示唆するのかで市場の反応も変わりそうだ。市場では、あと1回の利上げの示唆に留めることが有力視されている。
NY株式14日(NY時間13:17)
ダウ平均 34058.06(-154.06 -0.45%)
ナスダック 13593.82(+20.50 +0.15%)
CME日経平均先物 33540(大証終比:-10 -0.03%)
USD/JPY 139.37 EUR/USD 1.0860 GBP/USD 1.2689
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ただ、FRBは利上げを一時停止するものの、声明や経済見通し、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)、そして、パウエル議長の会見などから、もう一段の追加利上げの可能性を示唆する見られている。市場も7月FOMCでの0.25%ポイントの利上げの確率を65%程度で見ている状況。
米国では、急速な利上げによる副作用として、銀行や商業用不動産市場が問題視されている中、景気をソフトランディングさせたいFRBとしては、利上げサイクルをそろそろ終了させたい意向も強いと見られる。しかし、米雇用統計に強い内容が相次ぐなど、米労働市場は依然としてタイトな状況が続いており、高インフレの粘着性への警戒感も残る状況。
そのような中、今回は追加利上げに対するFRBのトーンを確認したいところもあり、その意味ではドット・プロットで金利見通しをどう修正して来るか注目したいところではある。3月FOMCのドット・プロットは、今年末の金利見通しを現行水準の5.00-5.25%を示唆する5.125%としていた。今回は上方修正が予想されるが、あと1回の利上げを示唆するのか、それとも、あと2回を示唆するのかで市場の反応も変わりそうだ。市場では、あと1回の利上げの示唆に留めることが有力視されている。
NY株式14日(NY時間13:17)
ダウ平均 34058.06(-154.06 -0.45%)
ナスダック 13593.82(+20.50 +0.15%)
CME日経平均先物 33540(大証終比:-10 -0.03%)
USD/JPY 139.37 EUR/USD 1.0860 GBP/USD 1.2689
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美