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【市況】米雇用統計を受けダウ平均は大幅続伸 7月利上げの可能性にシフト=米国株前半

NY株式2日(NY時間13:09)
ダウ平均   33727.06(+665.49 +2.01%)
ナスダック   13249.22(+148.24 +1.13%)
CME日経平均先物 31985(大証終比:+435 +1.36%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。上げ幅は600ドルを超えている。この日発表になった米雇用統計はまちまちの内容となった。非農業部門雇用者数(NFP)は33.9万人増と予想を上回り、労働市場の強さを示したが、失業率が3.7%に上昇し、平均時給も落ち着きを示している。

 米債務上限問題は法案が上院で可決され、バイデン大統領の署名待ちの状況だが、成立はほぼ間違いなさそうだ。そのような中、市場の関心はFRBの動向に移っている。きょうの米雇用統計はFRBのもう一段の追加利上げが正当化される内容ではあるが、6月については一旦停止し、ひとまず様子見というシナリオを市場は有力視している模様。短期金融市場での6月据え置きの確率は現時点で65%程度で見ている。

 市場はむしろ、7月利上げの可能性にシフトしているようで、確率は現時点で75%程度で見ている状況。翌日物金利スワップ(OIS)市場では7月までの0.25%ポイントの利上げを現時点で80%まで織り込む動き。

 また、きょうの市場は物色に広がりが出ており、IT・ハイテク株のみならず、産業や銀行、エネルギーなど景気敏感株にも買いが広がっている。なお、エヌビディア<NVDA>は反落しており、その他の人工知能(AI)関連株も利益確定売りに押されている。

 きょうはAT&T<T>やベライゾン<VZ>、TモバイルUS<TMUS>といった通信キャリアが逆行安。取引開始前にアマゾン<AMZN>が米国のプライム会員向けに低価格もしくは無料の携帯電話サービスを提供する計画について、複数の無線通信事業者と協議していると伝わった。

AT&T<T> 15.13(-0.69 -4.33%)
ベライゾン<VZ> 34.60(-1.12 -3.13%)
TモバイルUS<TMUS> 129.93(-8.98 -6.46%)

アップル<AAPL> 180.87(+0.78 +0.43%)
マイクロソフト<MSFT> 334.50(+1.92 +0.58%)
アマゾン<AMZN> 125.08(+2.31 +1.88%)
アルファベットC<GOOG> 125.88(+1.51 +1.21%)
テスラ<TSLA> 216.64(+9.12 +4.39%)
メタ・プラットフォームズ<META> 274.44(+1.83 +0.67%)
AMD<AMD> 119.34(-0.14 -0.11%)
エヌビディア<NVDA> 394.66(-3.04 -0.76%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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