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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、主力株を中心に押し目買いが優勢 (6月1日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  30886.01
高値  31185.05(10:27)
安値  30853.44(09:01)
大引け 31148.01(前日比 +260.13 、 +0.84% )

売買高  13億8403万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆5971億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、3万1000円台を回復
 2.前日の欧米株全面安も、頑強な展開みせる
 3.米債務上限法案の可決後、下落する場面も
 4.売買代金上位の大型株買われ、後場再浮上
 5.値上がり数は948、全体の5割弱にとどまる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比134ドル安と続落した。強い雇用指標の発表で、米連邦準備理事会(FRB)による再利上げを警戒する売りが優勢となった。

 東京市場では、朝方に売り買い交錯もその後は買いが優勢となり、日経平均株価は反発し終値で3万1000円台を回復した。

 1日の東京市場は、朝方は前日終値近辺でのスタートとなったが、その後は買いに厚みが加わり次第に水準を切り上げた。前日の欧州株市場が全面安だったほか、米国株市場でもNYダウをはじめ主要株価指数が揃って下落した。世界的な株安の流れのなかで東京市場でも軟調な地合いが予想されたが、主力株中心に押し目買いが活発で、空売りの買い戻しを誘発した。前場取引時間中に米下院で債務上限停止法案が可決されたことが伝わったが、これを受けいったんは材料出尽くし感から売りが先行する場面もあった。しかし、その後は再び買いが優勢となり全体指数を押し上げた。売買代金上位の大型株は軒並み買われたが、下げる銘柄も多く、プライム市場の値上がり銘柄数は全体の5割強にとどまっている。

 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が高く、ソフトバンクグループ<9984>は商いを集め上値追い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が大幅高に買われ、トヨタ自動車<7203>も堅調。富士通<6702>も大きく上昇した。三菱商事<8058>が高く、ダイキン工業<6367>も物色人気。菱洋エレクトロ<8068>がストップ高で値上がり率トップに買われ、新光電気工業<6967>も値を飛ばした。ソシオネクスト<6526>も大幅高。このほかペプチドリーム<4587>の上げが目立った。
 半面、東京海上ホールディングス<8766>が売られ、ホンダ<7267>も冴えない。イビデン<4062>、ファナック<6954>、京セラ<6971>などが売りに押された。セラク<6199>が急落、セレス<3696>、ダイレクトマーケティングミックス<7354>も大幅安。アイスタイル<3660>、大平洋金属<5541>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、ダイキン <6367>、KDDI <9433>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約140円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、京セラ <6971>、TDK <6762>、資生堂 <4911>、塩野義 <4507>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約28円。

 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)卸売業、(3)精密機器、(4)情報・通信業、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)パルプ・紙、(3)繊維製品、(4)水産・農林業、(5)金属製品。

■個別材料株

△アマナ <2402> [東証G]
 東証による監理銘柄の指定解除を手掛かり視。
△和弘食品 <2813> [東証S]
 1対3の株式分割を材料視。
△ブレインP <3655> [東証P]
 AI関連株人気に乗り長期トレンドも底入れの動き。
△はてな <3930> [東証G]
 今期業績予想引き上げと自社株買いを好感。
△ゼネテック <4492> [東証S]
 中期計画目標値がサプライズに。
△メディアS <4824> [東証G]
 ソフトバンク系との新サービス提供開始を材料視。
△新光電工 <6967> [東証P]
 富士通 <6702> [東証P]の保有株売却でKKRやベインが応札関心と伝わる。
△ライフネット <7157> [東証G]
 オアシスの大量保有で思惑買い。
△菱洋エレク <8068> [東証P]
 今期業績・配当予想の上方修正。
△エコシステム <9249> [東証S]
 原油スラッジ処理での米国特許登録を材料視。

▼大阪油化 <4124> [東証S]
 東証が信用規制を実施。
▼EDP <7794> [東証G]
 一時出荷保留で先行き警戒感。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)菱洋エレク <8068>、(2)新光電工 <6967>、(3)日本CMK <6958>、(4)ブレインP <3655>、(5)ピックルス <2935>、(6)ソシオネクス <6526>、(7)エスクリ <2196>、(8)東名 <4439>、(9)JPHD <2749>、(10)ペプドリ <4587>。
 値下がり率上位10傑は(1)セラク <6199>、(2)ビーウィズ <9216>、(3)日リーテック <1938>、(4)セレス <3696>、(5)Dmミックス <7354>、(6)エムアップ <3661>、(7)住江織 <3501>、(8)広済堂HD <7868>、(9)MSOL <7033>、(10)ウェルビー <6556>。

【大引け】

 日経平均は前日比260.13円(0.84%)高の3万1148.01円。TOPIXは前日比18.66(0.88%)高の2149.29。出来高は概算で13億8403万株。東証プライムの値上がり銘柄数は948、値下がり銘柄数は805となった。東証マザーズ指数は747.48ポイント(0.58ポイント安)。

[2023年6月1日]


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