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【材料】<注目銘柄>=マツキヨココ、統合による業績押し上げ効果続く

マツキヨココ <日足> 「株探」多機能チャートより
 マツキヨココカラ&カンパニー<3088>は、5月22日に年初来高値7860円をつけたあと調整しているが、今後の業績拡大期待を考慮すれば上昇余地はまだ十分にあろう。

 23年3月期は、コロナ禍からの回復に加えて、統合シナジー創出への各種施策が両グループで奏功した結果、営業利益は622億7600万円(前の期比51.6%増)と大幅増益となった。シーズン品が好調に推移したほか、22年10月の水際対策緩和によりインバウンド需要が徐々に回復に向かったことも寄与した。

 24年3月期は、マーチャンダイジング統合効果の継続に加え、会員基盤の統合による販促の効率化、物流効率の向上、KPI管理の精度改善による店舗運営の効率化などシナジーの創出効果は続くと予想。また、経済活動活発化による化粧品販売の回復や訪日外客数の増加による免税売上高の拡大も見込まれる。新規出店に伴う人件費などの上昇を考慮しても、会社側の見込む営業利益645億円(前期比3.6%増)は大きく上回る可能性が高い。

 更に来期以降もスケールメリットの活用やPB商品の拡大、前述の統合効果は続くと予想される。調査機関では25年3月期の営業利益750億円強を見込むところもあり、業績拡大期待が株価を押し上げよう。(仁)

出所:MINKABU PRESS

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