【市況】株価指数先物【昼のコメント】 ショートカバーを交え、権利行使価格3万625円~3万875円のレンジで推移
日経225先物は11時30分時点、前日比210円高の3万820円(+0.68%)前後で推移。寄り付きは3万660円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万495円)を上回り、反発して始まった。取引終了後に決算を発表した米エヌビディア<NVDA>は、実績と見通しが予想を上回り、時間外取引で急伸した。これを受けてアドバンテスト <6857> [東証P]が15%を超える大幅高で上場来高値を更新するなど、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われ、日経平均株価を押し上げる格好となった。日経225先物は現物の寄り付き直後に付けた3万620円を安値に上げ幅を広げ、ショートカバーを交えながら中盤にかけて3万880円まで買われた。買い一巡後は3万690円まで軟化する場面も見られたが、終盤にかけて再びリバウンド基調を強めた。
日経225先物はエヌビディアの急伸を受けたセンチメント改善により、前日の陰線部分を吸収しており、ショートカバーに向かわせたようだ。買い一巡後に軟化する場面も見られたが、押し目待ち狙いの買い意欲の強さがうかがえた。オプション権利行使価格の3万625円~3万875円のレンジで推移しており、レンジ上限で底堅い値動きを継続するようだと、3万875円~3万1000円の権利行使価格にシフトしそうだ。なお、NT倍率は先物中心限月で14.32倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型をけん引する格好であり、昨年8月の14.58倍に向けたトレンド形成となる。
株探ニュース