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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ベクター、BTM、フォトシンス

ベクター <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベクター <2656>  295円  +80 円 (+37.2%) ストップ高   本日終値
 ベクター<2656>が続急騰。22日の取引終了後、スイスのユニファイ・プラットフォーム社とビジネスパートナーシップを結び、ユニファイが運営する127カ国のメンバーが参加する起業家及び研究者を支援するオンラインプラットホーム「UNIPLAT」に関して、日本国内のブロックチェーンサービススキーム及び海外企業の日本進出サポートエコシステムの構築で協業すると発表しており、好材料視された。協業によりベクター社のサポートのもと、日本国民も「UNIPLAT」に参加できる法的体制を新たに構築する。また、日本での事業開発を希望する海外企業に対してユニファイ社がスタートする事業調査から法人設立、事業開始までの全てのプロセスをサポートするワンストップサービスを、法務業務面などでサポートする。

■BTM <5247>  5,660円  +705 円 (+14.2%) ストップ高   本日終値
 BTM<5247>は買い人気が集中。同社は地方人財を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進支援ビジネスを展開しているが、企業の旺盛なデジタルシフトの動きを捉え、トップラインの伸びは著しい。そうしたなか、提携戦略も積極的に進めている。22日取引終了後、商工組合中央金庫(商工中金)と「ビジネスマッチング業務委託契約」を締結し、地方企業のDX推進に向けた協業を開始したことを発表、これが足もとの株価を強く刺激する格好となった。

■Photosynth <4379>  478円  +50 円 (+11.7%)  本日終値
 Photosynth<4379>が新値追い。同社は22日、JBアドバンスト・テクノロジー(東京都中央区)のクラウド連携プラットフォーム「Qanat Universe API-Connect」を活用し、自社が提供するクラウド型の「Akerun入退室管理システム」とさまざまなクラウドサービスを自動連携するサービスを共同開発したと発表。これが材料視されたようだ。この共同ソリューションでは、短期間かつ低コストで「Akerun入退室管理システム」とさまざまなクラウドサービスとの連携が実現でき、企業や施設の利用環境や用途にあわせて幅広く利用できるという。両社は今後も、入退室管理やセキュリティーにとどまらない、さまざまなオフィス・施設関連サービスとのシームレスな連携を拡充し、更なる提供価値の向上を推進するとしている。

■モダリス <4883>  285円  +29 円 (+11.3%) 一時ストップ高   本日終値
 モダリス<4883>が急反発。22日の取引終了後、米国遺伝子細胞治療学会(ASGCT)の第26回年次学会で、同社のLAMA2-CMD(ラミニンα2鎖欠損先天性筋ジストロフィー)治療薬MDL-101の開発データに関する報告を行ったと発表。遺伝子のスイッチ制御技術「CRISPR-GNDM」に基づいて作成された候補ベクターがLAMA2-CMDモデルマウスに単回投与で著しい効果をもたらすなど、CRISPR-GNDM技術を用いたエピゲノム編集は、次世代の遺伝子技術プラットフォームが神経筋疾患を含む多くの遺伝子疾患に対して有効であることを示したとしている。

■ジェイテック <2479>  317円  +32 円 (+11.2%)  本日終値
 ジェイテック<2479>が大幅高で3日続伸。自動車や半導体分野などを軸に技術者派遣を展開するが、国内で今後大規模な半導体生産工場の立ち上げが見込まれるなか、半導体人材の育成及び派遣ビジネスで収益成長が期待されている。株価はマドを開けて4月25日取引時間中につけた戻り高値299円を上回り、新波動入りを示唆している。

■レントラックス <6045>  816円  +82 円 (+11.2%)  本日終値
 レントラックス<6045>が急反騰。同社は成果報酬型広告サービスを展開しているが、23年3月期通期業績の下方修正を受け今月11日に急落を余儀なくされた経緯がある。しかし、貸倒引当金の特損計上で最終利益は大幅減額となったものの、営業利益段階では小幅の下方修正にとどまっており、売上高は逆に従来計画から上振れる内容だった。市場では「決算プレーによる過剰反応」(中堅証券ストラテジスト)という見方もあり、その後は急速にリバウンドに転じている。そうしたなか、22日取引終了後に発表した4月の月次売上高が、前年同月比32.3%増(取扱高は50.6%増)となったことを開示、これが株価を強く刺激する格好となった。

■リプロセル <4978>  319円  +30 円 (+10.4%)  本日終値
 リプロセル<4978>が急反発し年初来高値を更新。22日の取引終了後に、間葉系幹細胞を用いた再生医療等製品製造のための製造受託サービスの提供を開始すると発表したことが好感された。出資先であるスペインのヒストセル社では、間葉系幹細胞を用いた再生医療等製品や創傷治癒の医療機器などの独自開発に加えて、再生医療等製品製造のための製造受託サービスを実施しており、リプロセルがグローバル展開を推進する。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■多摩川ホールディングス <6838>  713円  +56 円 (+8.5%)  本日終値
 多摩川ホールディングス<6838>が高い。午前10時15分ごろ、次世代放射光施設の線型加速器用設備の工事を完了したと発表しており、これを材料視する向きがあるようだ。今回、工事を完了した設備は「線型加速器用低電力高周波回路及びビームモニタ回路システム」。量子科学技術研究開発機構(QST)を主体に宮城県や仙台市、東北大学などが連携して整備を進めている次世代放射光施設「軟X線向け高輝度3GeV級放射光源」内の設備となる。

■フジ日本精糖 <2114>  541円  +42 円 (+8.4%)  本日終値
 フジ日本精糖<2114>が急伸。同社は22日取引終了後、株主優待制度を再開すると発表しており、これが好材料視されたようだ。再開する株主優待制度の対象となるのは、23年9月末時点で100株(1単元)を保有する株主。優待の内容は、保有株数に応じて自社製品を贈呈(例えば、100株以上300株未満は1000円相当の自社製品)するとしている。

■浜井産業 <6131>  1,185円  +68 円 (+6.1%)  本日終値
 浜井産業<6131>が上昇加速。ラップ盤やポリッシ盤など精密工作機械を製造するが、半導体向けで高水準の需要を獲得している。半導体セクターが人気化しているが、ここにきて主力株だけでなく中小型株へも物色が広がりをみせており、同社株もその流れに乗っている。23年3月期は営業利益が前の期比15%増の6億400万円と2ケタ成長を達成したが、続く24年3月期は前期比23%増の7億4000万円を見込むなど成長が加速する見通し。半導体関連の物色人気に乗り、1月30日につけた年初来高値1240円も視野に入ってきた。

■シャノン <3976>  901円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 シャノン<3976>が後場ストップ高。正午ごろ、マーケティングオートメーション「SHANON MARKETING PLATFORM」(SMP)と米オープンAI社の「ChatGPT」との連携によるコンテンツ作成支援サービスのベータ利用テストを開始すると発表しており、好材料視された。今回の連携は、ChatGPTでコンテンツ制作を完結させるのではなく、マーケターのコンテンツ作成支援を行うのを狙いとしてスタートするもので、ChatGPTを現実の業務で使えるようにプロンプトエンジニアリングを内包することで、より効率的で質の高いコンテンツ制作を実現することを目指すという。ナーチャリングメールやメールマガジン、セミナーの案内文、ブログ記事の制作をChatGPTのサポートを受けながら作成できるようにすることで、経験が少ないマーケターでもChatGPTからコンテンツ制作が行えるようになるとしている。

●ストップ高銘柄
 ジィ・シィ企画 <4073>  602円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 24セブン <7074>  500円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 AIAIグループ <6557>  1,023円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 ぷらっとホーム <6836>  773円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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