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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日新、レオン、芝浦機

日新 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日新 <9066>  2,583円  +293 円 (+12.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 日新<9066>は急伸。22日の取引終了後、昨年発表した第7次中期経営計画(23年3月期~27年3月期)について、資本政策に関する方針を定めることにしたと発表。これを評価した買いが集まっている。株主還元について、安定配当の継続を基本に下限配当としてDOE(株主資本配当率)2%以上を設定。また、中計期間に100億円程度の自己株取得を行うという。このほか、政策保有株式の縮減やPBR1倍超えを目指す考えを示した。

■レオン自動機 <6272>  1,585円  +169 円 (+11.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 レオン自動機<6272>は急伸。同社株は直近まで3連騰と上値追い態勢を強め新値街道に突入しているが、前日は商い急増のなかマドを開けて5%超の上昇をみせていた。製パン機などを主力展開するが海外売上高比率が6割強と高く、北米や南米で展開する製パン事業(冷凍パンの製造・販売)が好調で収益を押し上げている。また、為替市場のドル高・円安も追い風となっている。前日取引終了後に発表した23年3月期決算は営業利益が前の期比2.7倍の30億700万円と従来計画から大幅に上振れて着地した。また、24年3月期についても同利益は前期比15%増の34億5000万円と2ケタ成長を予想しており、これを評価する買いを呼び込んでいる。

■芝浦機械 <6104>  4,450円  +370 円 (+9.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 芝浦機械<6104>が急騰し年初来高値を更新した。22日の取引終了後、「今後の経営戦略について」と題する投資家向け資料を公表。今後の事業成長を期待した投資家の買いが集まったようだ。中国におけるEV(電気自動車)用BSF(バッテリーセパレーターフィルム)の需要が高水準で推移すると見込まれるなか、今期は押出成形事業が伸長すると予想。既存事業の構造改革や、インド市場での射出成形機の拡販も目指す。資料では、策定中の次期中期計画についても言及。好調な押出成形事業などを背景に、今後数年間は2000億円規模の数値形成が継続する見込みだという。過去最高の収益を目指し、事業ポートフォリオを組み替えていく姿勢を示した。

■芝浦電子 <6957>  6,160円  +400 円 (+6.9%)  11:30現在
 芝浦電子<6957>が続伸している。同社は22日取引終了後、「中期経営計画Sense the Dynamics 2023-2025」を策定したと発表。最終年度となる26年3月期の連結営業利益目標を76億円(23年3月期実績は54億6000万円)としていることが好感されているようだ。26年3月期の連結売上高目標は410億円(同331億9300万円)に設定。経営方針として「品質・生産性向上」「製品開発・マーケティング」「人財育成・ガバナンス強化」を掲げ、成長の持続性や収益力の強化、資産効率を重視した経営を目指すとしている。

■日揮ホールディングス <1963>  1,736円  +62 円 (+3.7%)  11:30現在
 日揮ホールディングス<1963>が3日続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「カネカは日揮ホールディングス(HD)などと組み、二酸化炭素(CO2)を原料として自然分解するバイオプラスチックを2030年にも量産する」と報じられたことが好材料視されているようだ。記事によると、カネカ<4118>が神戸市に建設するバイオプラの素材を生成する微生物の培養プラントを日揮HDが設計・建設するという。自然分解するバイオプラは環境へ与える影響が小さいことから、ストローなど使い捨ての食器のほか、農業資材などの需要を取り込むのが狙いのようだ。

■ヤマハ発動機 <7272>  3,575円  +110 円 (+3.2%)  11:30現在
 ヤマハ発動機<7272>が4日続伸。22日に提出された変更報告書で、英ファンドのシルチェスター・インターナショナル・インベスターズの保有株比率が5.05%から6.08%に上昇したことが明らかになった。この日は同ファンドの買い増しを受けた思惑買いが膨らんでいる。

■沖縄電力 <9511>  1,208円  +35 円 (+3.0%)  11:30現在
 沖縄電力<9511>は高い。22日の取引終了後、従来未定としていた24年3月期業績予想を発表。売上高を前期比5.0%増の2347億円としたほか、最終損益を前期の赤字(454億5700万円の赤字)から40億円の黒字に転換する見通しを示しており、これが好感されている。経済産業省に電気料金の値上げを申請中だったため合理的な算定が困難だったが、5月19日に値上げが認可されたことから算定を行った。配当予想については引き続き未定とした。

■フィックスターズ <3687>  1,415円  +38 円 (+2.8%)  11:30現在
 フィックスターズ<3687>が5連騰。同社はこの日、理化学研究所と九州大学、富士通<6702>とともに参画する共同研究グループが、スーパーコンピューター「富岳」を用いたビッグデータの解析における測定結果について、国際的な性能ランキングで世界1位を7期連続で獲得したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。世界1位となったのは、スーパーコンピューターの性能ランキング「Graph500」のBFS(幅優先探索)部門。今回、共同研究グループは富岳を用いて、約4兆4000億個の頂点と、70兆4000億個の枝から構成される超大規模グラフに対する幅優先探索問題を、平均0.51秒で解き、前回と比べて性能も向上させたという。

■TREホールディングス <9247>  1,179円  +31 円 (+2.7%)  11:30現在
 TREホールディングス<9247>が3日続伸している。22日の取引終了後、日立造船<7004>との業務提携を発表し、材料視されたようだ。廃棄物発電施設の設計・建設の実績を持つ日立造とともに、これまで個別で回収・処理をされていた自治体の一般廃棄物や産業廃棄物に関して公民連携を進め、高効率の廃棄物発電施設やリサイクル施設を効果的に配置し、事業運営を目指す。千葉県市原市の「TRE環境複合事業(仮)」構想にも日立造が参画するなど、循環型社会(サーキュラーエコノミー)の実現につなげる構えだ。

■スタンレー電気 <6923>  3,005円  +55 円 (+1.9%)  11:30現在
 スタンレー電気<6923>は4日続伸。22日の取引終了後に、自己株式の消却を発表した。流通市場への再放出を巡る潜在的な懸念が後退したと受け止めた投資家の買いが入ったようだ。消却株式数は、発行済み株式総数の1.04%に相当する180万株。消却予定日は6月5日とする。

■ステムリム <4599>  1,153円  +17 円 (+1.5%)  11:30現在
 ステムリム<4599>は5日ぶりに反発した。きのう取引終了後、同社が塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬「レダセムチド」に関する慢性肝疾患対象の第2相試験の結果について、治験の計画解析が完了したと発表した。4月10日に同試験での主要評価項目の達成を発表していたが、今回の追加報告を受け改めて、新薬実用化を期待した買いが入ったようだ。治験では患者10人を5人ずつ投与方法の異なるグループに分け、安全性と有効性の評価を行った。このうちレダセムチドを週1回、4週間投与したグループでは、投与開始78日後及び162日後において、肝硬度の改善傾向が認められた。更に、ほかの線維化指標も随伴して改善傾向を示す症例が複数例、認められたという。結果を踏まえ、ステムリムは慢性肝疾患に対する今後の開発方針について検討を進める方針だ。

■日本国土開発 <1887>  636円  +8 円 (+1.3%)  11:30現在
 日本国土開発<1887>が続伸している。22日の取引終了後、5月31日付で自社株500万株(発行済み株数の5.09%)を消却すると発表したことが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は9325万5000株となる。

■商船三井 <9104>  3,205円  +35 円 (+1.1%)  11:30現在
 商船三井<9104>が続伸している。22日の取引終了後に、24年3月末時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表したことが好感されている。現行制度に加えて、毎年3月末時点で300株以上を2年以上継続保有する株主を対象に、クルーズやフェリー事業にちなんだ各地の名産品などをセレクトしたオリジナルカタログ(3000円相当)掲載商品を贈呈するとしている。

■スミダコーポレーション <6817>  1,393円  -246 円 (-15.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 スミダコーポレーション<6817>が急落。22日の取引終了後、470万株の公募増資と20万株の株式売り出し、上限73万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。1株利益の希薄化と株式需給の悪化を懸念した売りが膨らんでいる。発行価格は5月31日から6月6日までのいずれかの日に決定する予定。調達資金約83億円(手取概算額)は、設備投資資金などに充てる。

■ベクター <2656>  294円  +79 円 (+36.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 ベクター<2656>が続急騰している。22日の取引終了後、スイスのユニファイ・プラットフォーム社とビジネスパートナーシップを結び、ユニファイが運営する127カ国のメンバーが参加する起業家及び研究者を支援するオンラインプラットホーム「UNIPLAT」に関して、日本国内のブロックチェーンサービススキーム及び海外企業の日本進出サポートエコシステムの構築で協業すると発表しており、好材料視されている。協業によりベクター社のサポートのもと、日本国民も「UNIPLAT」に参加できる法的体制を新たに構築する。また、日本での事業開発を希望する海外企業に対してユニファイ社がスタートする事業調査から法人設立、事業開始までの全てのプロセスをサポートするワンストップサービスを、法務業務面などでサポートする。

■BTM <5247>  5,660円  +705 円 (+14.2%) ストップ高   11:30現在
 BTM<5247>は急騰。同社は地方人財を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進支援ビジネスを展開しているが、企業の旺盛なデジタルシフトの動きを捉え、トップラインの伸びは著しい。そうしたなか、提携戦略も積極的に進めている。22日取引終了後、商工組合中央金庫(商工中金)と「ビジネスマッチング業務委託契約」を締結し、地方企業のDX推進に向けた協業を開始したことを発表、これが足もとの株価を強く刺激する格好となった。

●ストップ高銘柄
 24セブン <7074>  500円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   11:30現在
 AIAIグループ <6557>  1,023円  +150 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 AHCグループ <7083>  738円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 ぷらっとホーム <6836>  773円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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