日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
23日の東京株式市場は引き続きリスク選好の地合いとなることが予想され、日経平均株価は上値指向を継続しそうだ。前日まで8連騰で33年ぶりに3万1000円台に乗せたが、その原動力となった海外投資家の買いがきょうも継続する公算が大きい。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開だった。また、米国株市場でも強弱観対立のなかハイテク株の一角が買われたものの、景気敏感株は売り優勢の地合いとなるなど方向感のはっきりしない地合いだった。FRB高官による相次ぐタカ派的な発言が嫌気されたほか、米債務上限問題を巡るバイデン米大統領とマッカーシー下院議長の会談を控え、この結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。東京市場では日経平均が直近8営業日続伸で、この間に2000円近い上昇をみせており、スピード警戒感からの売り圧力も意識されそうだが、それを上回る外国人買いが相場を押し上げる可能性がある。空売り筋の買い戻しに加え、実需筋としては国内機関投資家が株を持たざるリスクから追随買いを入れる展開も想定され、日経平均は3万1000円台で頑強な値動きが予想される。
22日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比140ドル05セント安の3万3286ドル58セントと続落。ナスダック総合株価指数は同62.879ポイント高の1万2720.776だった。
日程面では、きょうは4月の食品スーパー売上高、4月の全国百貨店売上高など。海外では、5月の仏製造業PMI、5月の独製造業PMI、5月のユーロ圏製造業PMI、5月の英製造業PMI、5月の米製造業PMI(いずれも速報値)、4月の米新築住宅販売件数、米2年国債の入札など。
出所:
MINKABU PRESS
最終更新日:2023年05月23日 08時07分