【市況】株価指数先物【昼のコメント】 21年の高値水準に接近する局面では、押し目待ち狙いのロングが入りやすい
日経225先物は11時30分時点、前日比70円安の3万830円(-0.22%)前後で推移。寄り付きは3万770円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万855円)を下回り、売り先行で始まった。現物の寄り付き直後には3万680円まで売られ、ナイトセッションで付けた安値3万670円に迫る場面も見られた。ただし、同水準に位置するボリンジャーバンドの+2σ接近では押し目待ちのロングが入り、中盤にかけて3万870円まで買い戻された。終盤にかけては3万780円~3万860円辺りでの推移を継続している。
日経225先物は過熱感が警戒されるなか、前週末の米国市場の下落影響もあって、売りが先行した。持ち高調整の利益確定の売りに加えて、短期的ながらショートも入ったと考えられる。しかし、ボリンジャーバンドの+2σのほか、2021年の高値水準に接近する局面では、押し目待ち狙いのロングが入りやすい需給状況であろう。アドバンテスト <6857> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が日経平均株価をけん引しており、海外投資家による日本株選好の動きは継続していると考えられ、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.24倍に下落した。前週は14.00倍近辺から週末には14.26倍まで切り上げ、ボリンジャーバンドの+3σを上回ったことで、いったんはNTロングのリバランスが入りやすい水準だろう。ただし、本日のリバランスで+3σを下回り、+2σに接近する場面も見られているため、調整場面ではNTロングでのスプレッドを狙った動きが強まってくると考えられる。
株探ニュース