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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「強い日本株、33年ぶり高値へ」

株式評論家 富田隆弥

◆初夏を思わせる陽気に誘われてか、東京マーケットも連日“猛暑”といわんばかりの熱気をはらんだ上昇ぶりである。日経平均株価は3万円の大台に乗せると、3万0667円まで上昇を加速(5月18日時点)。バブル崩壊後の戻り高値である2021年9月の3万0795円に迫っており、これを突破して1990年8月以来33年ぶりの高値水準に突入するのも時間の問題だろう。

◆この強さの背景には、ご承知の如く東証がPBR(株価純資産倍率)1倍割れの企業に対して改善を促したことや、ウォーレン・バフェット氏による日本株への追加投資検討の発言、植田新日銀総裁が示した金融緩和継続の姿勢、岸田首相の半導体産業支援強化などがある。加えて、日本電信電話 <9432> [東証P]が6月30日を基準日として1株を25株に分割すると発表したことも見逃せない。企業は増配や自社株買いなど目先の株主還元策の強化にとどまらず、上場企業としての存在意義を見直し始めた可能性がある。外国人投資家の7週連続買い越し(5月第2週、現物)はこれらを評価してのものだろう。

◆それにしても日本株の強さには目を見張る。5月11日安値の2万9028円から18日高値の3万0667円まで6日続伸、1639円幅(5.6%)の急騰を演じている。3月16日の安値2万6632円からは2カ月で4035円幅(15.2%)にもなる。当然、テクニカル指標は一段と過熱感を強めている。騰落レシオやサイコロジカルライン、RCI(順位相関指数)、RSI(相対力指数)、ストキャスティクスなど、いずれも高値圏に集まる。

◆相場は流れに従うのが基本で、上昇相場は大いに賛成である。とはいえ、テクニカル指標の過熱はどこかで解消され、過熱感を高めた後の調整(値幅・日柄調整)は大きくなるのがセオリーだ。5月にスピード調整を想定していた私の予測は外れてしまい面目ないが、それでも調整はどこかで入る。そのことを頭に入れながら、この強い相場に対応していきたい。

(5月18日 記、次回更新は5月27日を予定)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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