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【市況】序盤はしっかりも債務上限問題受けて急落=米国株概況

序盤はしっかりも債務上限問題受けて急落=米国株概況

 きょうのNY株式市場で 序盤は欧州株の堅調な動きに見られる世界的なリスク選好の動きが支えとなり、堅調な動きを見せた。バイデン大統領のG7サミット出発前に行われた大統領と議会首脳部との協議の後に、政府側、共和党側ともに比較的前向きな姿勢が示され、サミット後に大統領が帰国してすぐにでも同問題が解決するのではとの期待が広がったことが背景にある。終値はダウ工業株30種平均が109.28ドル安の3万3426.63ドル、ナスダック総合指数が30.94安の1万2657.90、S&P500が6.07安の4191.98。

 ダウ平均は小幅プラスでスタート後、プラス圏を維持して100ドル以上上昇して33652ドルを付けた。しかし、米債務上限問題について政府と議会共和党の担当者ベースでの非公式協議が決裂し、共和党担当者が突然席を立ったと報じられ、協議再開のめどが立っていない状況と合わせ、市場の警戒感が一気に広がり、株安となった。

 ダウ平均は33350ドル割れまで急落。高値から300ドル以上の下げとなった。その後いったん100ドル超の戻しが見られたが、再び売りが強まり安値を更新。33336ドルを付けている。その後は少し戻してもみ合いとなった。

 デフォルトまでの期間的な余裕があまりないと見られる中で、担当者ベースでの協議がまとまらなかった状況への警戒感が株への重石となっている。

 ダウ採用銘柄ではナイキの下げが目立った。スポーツ用品小売りのフットロッカーの決算において通期見通しが引き下げられ、同社だけでなく、ナイキやアンダーアーマーなど同業社株が重くなった。

 ディズニー、ホームデポなども軟調地合いとなった。一方強かったのは医薬品のメルク、システム会社シスコシステムズなど。

 GAFAなど新興ハイテク関連ではアマゾン、AMD、エヌビディアが軟調。テスラがしっかり。

 米地銀は冴えない動き。預金流出が続いていることや、リスク警戒の動きが重石。

 その他個別銘柄では、上記のフットロッカーが27%安。CFO辞任が報じられたファストレストランチェーン・ヌードルズも大幅安。決算が弱かったものの材料出尽くし感もあって朝から買われた医薬品受託メーカーのキャタレントも大幅プラスを維持した。

パックウェスト・バンコープ<PACW> 5.73(-0.11 -1.88%)
ZBナショナル・アソシエーション<ZION> 26.77(-0.47 -1.73%)
ファースト・ホライゾン<FHN> 10.88(-0.11 -1.00%)
キャタレント<CTLT> 37.17(+5.03 +15.65%)
ヌードルズ・アンド・カンパニー<NDLS> 3.26(-0.55 -14.44%)
CI&T Inc<CINT> 3.57(+0.07 +2.00%)

アマゾン<AMZN> 116.25(-1.90 -1.61%)
テスラ<TSLA> 180.14(+3.25 +1.84%)
AMD<AMD> 105.82(-2.11 -1.95%)
エヌビディア<NVDA> 312.64(-4.14 -1.31%)

メルク<MRK> 115.49(+1.49 +1.31%)
ホームデポ<HD> 290.88(-4.28 -1.45%)
ナイキ<NKE> 114.76(-4.11 -3.46%)
ディズニー<DIS> 91.35(-2.41 -2.57%) 
シスコシステムズ<CSCO> 49.13(+0.93 +1.93%)

MINKABU PRESS

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