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【市況】NY株式:米国株式市場は続伸、債務上限交渉妥結に期待

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

ダウ平均は115.14ドル高の33,535.91ドル、ナスダックは188.27ポイント高の12,688.84で取引を終了した。

週次失業保険申請件数の減少を受けて追加利上げ観測が強まり、金利高を警戒した売りが序盤は上値を抑制。一方、マッカーシー下院議長が来週にも下院で債務上限問題を討議する見通しを示すと債務上限交渉の妥結期待が高まり相場は上昇に転換。ハイテク株は終日堅調で相場をけん引、終盤にかけて上げ幅を拡大した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方で、家庭・パーソナル用品が下落。

ディスカウント小売りのウオルマート(WMT)は第1四半期決算で利益が予想を上回り、見通しを引き上げたことが好感されて上昇。動画配信のネットフリックス(NFLX)は広告会社向けの会合で、広告付き低価格サービスの各月のアクティブユーザー数が500万人に達したと発表したことが好感された。パーソナルケア製品メーカーのバス&ボディワークス(BBWI)はプロモーションが成功し、第1四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、通期の見通しを引き上げたため上昇。ビデオゲームメーカーのテイクツー(TTWO)は四半期の売上高が予想を上回ったほか、人気ゲーム最新作発表期待から買われた。

半導体メモリーのマイクロン・テクノロジー(MU)はDRAM生産工場建設などを目的に日本国内で最大37億ドル投資する計画を発表し上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)は人口知能(AI)への投資需要が強く、アナリストが来週の決算に強気の見方を示したことが材料視された。

一方、消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(PG)はアナリストの投資判断引き下げを受けて下落。中国のオンライン小売のアリババ(BABA)は売上が予想に満たず下落した。

半導体関連のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は取引終了後に四半期決算を発表。売上は予想を上回ったが、時間外取引で売られている。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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