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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):丸井G、三菱自、ニトリHDなど

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより

任天堂<7974>:5712円(-18円)
続落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は5043億円で前期比14.9%減、市場予想は100億円程度の上振れに。一方、24年3月期は4500億円で同10.8%減の見通しとしており、こちらもほぼコンセンサス並みの水準となっている。スイッチやソフトの販売台数・本数減少を見込んでいる。「マリオ」映画への期待感が足元の株価上昇につながっていた中、サプライズ乏しい決算が利食い売りの材料とされる形に。


丸井G<8252>:2496円(+330円)
大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は388億円で前期比5.4%増となり、会社計画の410億円は下振れる着地に。一方、24年3月期は455億円で同17.4%増見通しとしており、市場予想は15億円程度上振れ。また、発行済み株式数の11.62%に当たる2200万株、400億円を上限とする自社株買いの実施を発表している。取得期間は6月1日から24年3月31日まで。当面の株価の下支えにつながるとして好感される流れに。


三菱自<7211>:481円(-48円)
大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は1905億円で前期比2.2倍となったが、24年3月期ガイダンスは1500億円で同21.3%減益の見通しとしている。市場予想は1700億円程度であったとみられ、大幅減益見通しにネガティブなインパクトが先行。為替影響のほか、販売費の増加や資材費・輸送費の上昇を織り込んでいる。なお、未定としていた配当金は5円の復配となり、24年3月期は10円配当を計画。


ニトリHD<9843>:18300円(+860円)
大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は1401億円で会社計画には100億円程度未達となったが、市場予想は逆に100億円程度上回っている。決算期変更のため13カ月決算とはなっているが、連続営業増益は死守する形に。原価低減効果などが市場想定以上に顕在化したもよう。また、24年3月期も1451億円の見通しで、コンセンサスを150億円程度上振れている。


三菱商事<8058>:5351円(+201円)
大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、純利益は1兆1807億円で前期比25.9%増益となり、24年3月期は9200億円で同22.1%減の見通しとしている。実績値、ガイダンスともにほぼ想定線とみられる。一方、減益見通しながらも、24年3月期配当金は200円と前期比20円の増配を計画。また、発行済み株式数の6.0%に当たる8600万株、3000億円を上限とする自社株買いの実施も発表。積極的な株主還元策を評価する動きが優勢に。


リファインバスG<7375>:2158円(+57円)
大幅に4日続伸。豊田通商<8015>及び同社子会社とベトナムでの「エアバッグリサイクルプロセスの技術ライセンス契約書」を締結したと発表している。リファインバースグループが独自開発したナイロン製エアバッグから異物を高度に分離・除去し、高品質なナイロン樹脂としてマテリアルリサイクルする技術のライセンス供与では基本合意済みで、今回の契約締結はベトナムでの生産開始に向けた措置。生産開始は23年中の予定。


サンウェルズ<9229>:3080円(-105円)
大幅に反発。26年3月期の営業利益目標を59.90億円とする中期経営計画を発表している。大都市圏を中心にパーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」の全国展開を目指す。24年3月期の営業利益予想は前期比105.5%増の29.47億円で、年間配当予想は10.00円(1対3の株式分割前の前期年間配当は26.00円)で、実質増配となる。同時に発表した23年3月期の営業利益は192.5%増の14.34億円で着地した。


ニフティライフ<4262>:853円(+35円)
大幅に続伸。26年3月期の営業利益目標を10億円とする中期経営計画を発表している。中長期的な成長に向け、既存事業の着実な成長と周辺・新規領域の取り組み強化の両輪を推進する。24年3月期の営業利益予想は前期比21.5%増の6.94億円、年間配当予想は13.00円と前期(12.00円)から1.00円増配を見込む。23年3月期の営業利益実績は期中に実施した成長投資の発現が翌期以降に及ぶことから38.9%減の5.71億円だった。
《ST》

 提供:フィスコ

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