【通貨】今日の為替市場ポイント:米インフレ持続を警戒してドルは下げ渋る可能性
米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより
9日のドル・円は、東京市場では135円32銭まで買われた後、134円72銭まで下落。欧米市場では134円77銭から135円36銭まで上昇し、135円23銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に135円台で推移か。米インフレ持続を警戒してドルは下げ渋る可能性がある。
報道によると、NY連銀のウィリアムズ総裁は9日、「利上げが終わったとは言っていない」、「追加的な政策引き締めが適切であれば、そうする」との見方を伝えた。インフレ圧力が大幅に低下する可能性は低いものの、米国の債務上限引き上げ問題や金融システムを巡る不確実性の存在が米長期金利の上昇を抑制し、追加利上げを阻む要因となっている。ただし、5月末までに米債務上限の引き上げが実現された場合、年内利下げ観測は一段と後退し、追加利上げの可能性も若干高まりそうだ。目先的には10日に発表される4月米消費者物価指数が注目されており、インフレ率が市場予想を上回った場合、ドル買いが強まる可能性がある。
《CS》
提供:フィスコ