市場ニュース

戻る
 

【材料】タイソンフーズが決算受け大幅安 通期の売上高見通しを下方修正=米国株個別

 食肉加工のタイソンフーズ<TSN>が大幅安。取引開始前に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益が予想外の赤字となった。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを下方修正している。高インフレで消費者がより安価な食品に切り替えていることが反映されている。

 同社のキングCEOは声明で、「現在の食肉市場の環境は厳しいが、われわれには強力な成長戦略があり、長期的な見通しには強気だ」と述べた。

 消費者は食費を節約するためにステーキやハンバーガーの購入量を減らし、干ばつに見舞われた牧畜業者は牛の頭数を減らし、牛肉価格は過去最高を記録している。そのため、同社のような食肉業者は窮地に立たされている。

(1-3月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.04ドル(予想:+0.79ドル)
・売上高:131.3億ドル(予想:136.0億ドル)
・販売量:3.3%
  牛肉:-2.9%(予想:+1%)
  豚肉:+1.1%(予想:+0.8%)
  鶏肉:6.4%増
  加工肉:-0.4%(予想:+3.2%)
・営業利益(調整後):0.65億ドル(予想:4.43億ドル)

(通期見通し)
・売上高:530~540億ドル(従来:550~570億ドル)(予想:550.4億ドル)

(NY時間09:39)
タイソン・フーズ<TSN> 53.19(-7.51 -12.37%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探からのお知らせ

    日経平均