市場ニュース

戻る
 

【通貨】外為サマリー:売り一巡後は134円80銭台を回復、ゴトー日に伴うドル需要を意識

米ドル/円 <5分足> 「株探」多機能チャートより
 20日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=134円84銭前後と前日の午後5時時点に比べて10銭程度のドル高・円安となっている。

 19日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=134円72銭前後と前日に比べて60銭程度のドル高・円安で取引を終えた。英3月消費者物価指数の上昇率が市場予想を上回ったことを受けて米国のインフレ懸念が再燃し、米長期金利が上昇。日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りで一時134円85銭まで上伸した。

 ただ、前日の欧州市場で一時135円13銭と3月10日以来のドル高・円安水準をつけた反動で、この日の東京市場では朝方に134円58銭まで軟化する場面があった。とはいえ、前日夕に一部で「日銀が来週開く金融政策決定会合では、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)政策を修正することへの慎重な意見が行内に広がっている」と報じられ、早期の政策修正思惑が後退していることから積極的には円を買いにくい状況。きょうはゴトー日(5のつく日と10のつく日)で国内輸入企業などのドル需要が意識されやすいこともあり、仲値(午前9時55分頃に決まる金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート)に向けて134円80銭台を回復している。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0957ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0005ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=147円74銭前後と同4銭程度のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS

株探からのお知らせ

    日経平均