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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):FPパートナ、マネフォ、浜ゴム

FPパートナ <日足> 「株探」多機能チャートより
■FPパートナー <7388>  6,810円  +1,000 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 FPパートナー<7388>がストップ高。同社は14日取引終了後、23年11月期第1四半期(22年12月~23年2月)の単独決算を発表。昨年9月22日に新規上場したため前年同期との比較はできないが、営業利益は14億4800万円となり、上半期計画の23億2100万円に対する進捗率が62%超に達していることが好感されたもよう。売上高は73億5500万円で着地。営業社員の増加などにより、新規契約及び新規顧客が拡大した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。また、従来無配としていた期末一括配当を100円(初配)にすると発表したことも買い手掛かりとなっているようだ。

■ALサービス <3085>  2,629円  +373 円 (+16.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 アークランドサービスホールディングス<3085>が急騰。アークランズ<9842>が前週末14日の取引終了後、株式交換によりALサービスを完全子会社化すると発表した。ALサービス1株に対し、アークランズ1.87株が割り当て交付されることから、これに基づく理論価格を意識した動きとなっている。効力発生日は9月1日。グループ一体となり顧客基盤の強化・拡大や新業態の開発を図り、柔軟かつ機動的な経営戦略の実行につなげる。ALサービスは8月30日に上場廃止になる予定となっている。

■マネーフォワード <3994>  5,880円  +730 円 (+14.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 マネーフォワード<3994>は大幅高で5連騰で年初来高値を更新した。前週末14日の取引終了後、23年11月期第1四半期(22年12月~23年2月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比42.8%増の67億9100万円と大幅な増収となった。最終損益の赤字額は17億500万円と、前年同期(16億6800万円の赤字)から拡大しながらも、これまでの予想(20億8500万円から25億8500万円の赤字)に対して赤字幅は縮小して着地した。これが売り方の買い戻しを誘う格好となって株高に弾みがつき、株価は6000円台に乗せる場面があった。「マネーフォワード クラウド」の法人向けでの導入が好調に推移した。また「マネーフォワードビジネスカード」の決済額が想定以上に増加。ストック型及びフロー型の収益が計画を上回ったことに加え、「マネーフォワード ME」の課金ユーザー数が大幅に増加したことなども寄与した。利益面では、採用の進捗が想定を下回ったことや、マーケティング費用を抑制したことが押し上げ効果となって表れたほか、計上時期として第1四半期に予定していた本社オフィスの増床に関連する費用が、第2四半期(3~5月)での計上見込みとなったことなども寄与した。

■バロック <3548>  883円  +64 円 (+7.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 バロックジャパンリミテッド<3548>が大幅高で4日続伸し、年初来高値を更新した。前週末14日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。今期は売上高が前期比12.2%増の660億1000万円、営業利益が同2.2倍の47億7100万円となる見通し。増収で大幅増益の計画を好感した買いを集めたようだ。国内事業については、成長ブランドを中心に新規出店を強化する。海外事業では引き続き中国を中長期的な重点戦略地域と位置付け、中国独自企画商品の強化やEC販路拡大などに取り組む。加えて、サプライチェーンの再構築と原価改善に向け、東南アジアでの生産比率の向上や、中国に集中する生産拠点の分散、為替リスク対応に更に取り組むとしている。23年2月期の連結決算は、売上高が前の期比0.5%減の588億4200万円、営業利益が同21.9%減の21億5000万円だった。原価高騰と急激な円安が業績に悪影響をもたらしたほか、中国の合弁事業では上海のロックダウンなどが響いた。

■横浜ゴム <5101>  2,884円  +200 円 (+7.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 横浜ゴム<5101>が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。前週末14日の取引終了後、投資有価証券の一部売却を発表した。同社はスウェーデンの農機用タイヤ大手であるトレルボルグ・ホイール・システムズについて、23年上期中に株式を取得し子会社化する予定であり、グループ事業の成長に向けた買収などの原資として活用する方針。経営資源の有効活用につながる取り組みが評価されたほか、国内有力証券による投資判断の引き上げも相まって、買いを集めたようだ。売却益の発生日は4月10日から14日の間。投資有価証券売却益として約100億円を23年12月期の単体決算において特別利益に計上する。浜ゴムは国際会計基準(IFRS)を導入しており、連結業績への影響はないとしている。

■セーフィー <4375>  843円  +51 円 (+6.4%)  本日終値
 セーフィー<4375>が大幅続伸。和歌山市で15日、選挙の応援演説に訪れていた岸田首相に爆発物が投げ込まれる事件が発生した。株式市場では昨年の安倍晋三元首相の銃撃事件や、「ルフィ」を名乗る指示役の逮捕で注目された広域強盗事件を受けて警備・監視カメラ関連株が関心を集めた経緯があり、今回の首相襲撃事件を受けて再び視線が向いているようだ。関連銘柄の一角に思惑的な物色が入っており、セーフィーをはじめ、CSSホールディングス<2304>、アール・エス・シー<4664>が買われている。セントラル警備保障<9740>も高い。警備大手のセコム<9735>、ALSOK<2331>はしっかりの展開。

■ドトル日レス <3087>  2,095円  +121 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 ドトール・日レスホールディングス<3087>はマドを開けて急伸し6連騰。2000円のフシ目を上抜け、年初来高値を連日で更新した。前週末14日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比57.5%増の53億9900万円と大幅増益を見込むほか、年間配当予想は同2円増配の32円を計画しており、これらを好感した買いが集まったようだ。今期の売上高は同9.3%増の1387億1800万円の見通し。新規出店はドトールと日本レストランシステム(日レス)でそれぞれ50店、退店はドトールで30店、日レスで5店を計画する。また、既存店売上高はドトールで前期比9%増、日レスで同18%増と想定する。

■マルゼン <5982>  2,009円  +97 円 (+5.1%)  本日終値
 14日に決算を発表。「今期経常は微増益、前期配当を20円増額・今期も70円継続へ」が好感された。
 マルゼン <5982> [東証S] が4月14日大引け後(16:00)に決算を発表。23年2月期の連結経常利益は前の期比3.7%減の40.8億円になったが、24年2月期は前期比0.5%増の41億円とほぼ横ばい見通しとなった。同時に、前期の年間配当を50円→70円(前の期は50円)に増額し、今期も70円を継続する方針とした。
  ⇒⇒マルゼンの詳しい業績推移表を見る

■リンガーハット <8200>  2,370円  +78 円 (+3.4%)  本日終値
 リンガーハット<8200>が大幅反発。前週末14日の取引終了後に発表した24年2月期連結業績予想で、営業利益11億円と黒字転換を見込み、年間配当予想10円と2期ぶり復配を予定していることが好感された。売上高は410億円(前期比8.7%増)を見込む。既存店売上高は新型コロナウイルスの影響がなかった20年2月期に比べ、長崎ちゃんぽん事業・とんかつ事業ともにマイナス4%の影響が残ると想定。一方で上期5店舗、下期2店舗の出店を行うほか、既存店舗投資を積極的に行うことで、収益改善を図るとしている。なお、23年2月期決算は、売上高377億3400万円(前の期比11.2%増)、営業損益2億9200万円の赤字(前の期14億6400万円の赤字)だった。

■三菱UFJ <8306>  869.8円  +21.8 円 (+2.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>などが揃って切り返す展開。前週末の米国株市場ではJPモルガン<JPM>の好決算を受け金融株全般に買いが広がった。米銀の相次ぐ破綻による金融システム不安が一巡し、銀行セクターへの売り圧力が緩んでいる。東京市場では日経平均が上値指向を強め年初来高値近辺まで上昇するなか、相対的にメガバンクや大手生保の出遅れが際立っている。植田日銀新総裁が想定以上にハト派寄りの政策スタンスを明示していることが上値の重石となっていたが、きょうは米金融株高に追随し、値ごろ感からの買いが先行した。

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