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【市況】米CPIにリーク疑惑再燃 昨年12月に続き

 きょうは米消費者物価指数(CPI)が発表され、市場も敏感な反応を見せていたが、昨年12月に続き、事前のリーク疑惑が再燃している。ブルームバーグが伝えたところによると、米CPI発表前に米国債先物市場で取引の急増が見られ、米10年債先物6月限が発表までの1分間に約5000枚が取引され、価格も急上昇したという。

 米国債市場では経済指標の発表前後に動きが活発になることはよくあり、指標発表の前と後の両方に注文を入れておくことは、コンピューターモデルを活用する人も含め、トレーダーにとっては珍しいことではない。しかし、広く注目されている今回の指標の発表直前に、結果を正確に予測した注文が大量に入ったことには疑問を生じさせかねないという。

 当局に調査の要請も出る中、それに対して労働省は、「労働省統計の発表直前の取引活動は珍しいことではないが、われわれはこのような動きについて、発表手順の完全性を守る取り組みの一環として積極的に監視している」と説明した。「疑わしい動きを継続的に監視はしているが、これまでのところ何も検知されてない」とも述べた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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