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【市況】今年の米政策金利、5月に引き上げ後は据え置きか利下げなのか?

 3月の米雇用統計で非農業部門就業者数が23.6万人増加し、失業率が3.5%に低下した。これを受け、FRBが5月のFOMCで0.25%ポイントの利上げを実施し、政策金利の誘導目標を5.00-5.25%にしたうえで、年内はその水準で据え置くとの見方が出ている。場合によっては、年内の利下げの可能性も見込んでいるようだ。

 ただ一部からは、FRBはインフレを2%に戻すとコミットする中、労働市場のひっ迫が続き、コアサービス価格のインフレに上向きの圧力をかけ続けることが懸念されるとの指摘も出ている。このため、特に労働市場が軟化するまでの道のりが予想以上に長引いた場合、金利の道筋は下方リスクよりも上方リスクの方が大きいと見ているという。

 一方、FRBは政策金利を年内一杯は維持し、雇用者数の伸びが鈍化から減少に転じ、失業率が年後半に4%以上に悪化するというのが、われわれの予想のベースラインだとも述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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