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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 25日線を支持線に権利行使価格の2万7500円~2万7750円処での推移を想定


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 27650 +110 (+0.39%)
TOPIX先物 1975.0 +9.5 (+0.48%)
シカゴ日経平均先物 27630 +90 (時間外)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 7日の米国市場は、グッドフライデーの祝日で休場。注目された3月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比23万6000人増と予想と大方一致した。また、失業率は3.5%と前月(3.6%)から低下し、予想(3.6%)を下回った。雇用統計の結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)は次回5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを決定するとの観測が強まり、為替市場ではやや円安に振れて推移する場面も見られた。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(時間外)は、大阪比90円高の2万7630円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中大阪比20円安の2万7520円で始まり、中盤にかけて2万7480円まで売られる場面が見られた。その後は一気に買い戻され2万7660円とプラスに転じ、買い一巡後は薄商いのなか2万7620円~2万7650円処の狭いレンジで推移。2万7650円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物は、やや買い優勢の相場展開になりそうだ。週明けの米国市場での米雇用統計の結果を受けた市場反応を見極めたいとするムードは強まりやすいものの、グローベックスの米株先物が小幅ながらプラス圏で終えたこともあり、いったんは先週の大幅な下げに対する自律反発に向かわせそうだ。日経225先物はナイトセッションで25日移動平均線を上回って終えており、支持線として意識されやすいだろう。

 欧州市場がイースターマンデーの祝日で休場となることから商いは膨らみづらいものの、25日線を支持線にオプション権利行使価格の2万7500円~2万7750円辺りでの推移を想定する。市場参加者が限られるなか、権利行使価格の2万7500円~2万7625円の狭いレンジとなる可能性は高そうだが、下値の堅さが意識されてくるようだと、ショートカバーを誘う格好からリバウンド機運を高めそうだ。

 また、休場前のVIX指数は18.40に低下していた。20.00に上値を抑えられる状況を継続しており、3月3日以来の水準まで下がってきた。雇用統計通過によるアク抜けにより、一段の低下に期待したいところだ。また、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.01倍だった。低下する場面では切り上がる25日線が支持線として機能しており、方向性としては200日線が位置する14.10倍を意識したトレンド形成となる。今週末にはJPモルガン・チェース<JPM>など銀行株の決算を控えメガバンクのリバウンド基調は強まりづらく、ややNTロングでのスプレッド狙いが入りやすいだろう。

 もっとも、米国では12日に3月の消費者物価指数(CPI)、13日に3月の卸売物価指数(PPI)などの経済指標の発表を控えているため、積極的にポジションを傾けてくる動きは期待しづらく、基本的にはスキャルピング中心のトレードになりそうである。

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